第2話
さて、前回廊下に立たせられたのは1時間めの社会の授業中である。
ハッキリ言って社会の授業は嫌いだ。
歴史や文化を勉強しても将来役に立つとは思えない。
古墳が好きだからといって就職できるだろうか。
だが別に嫌いだから勉強しない訳ではない。
テストはそこそこの点数はとっている。
そうだ、今回は歴史の話をしよう。
歴史と言っても大層なものではない。
俺、真城 陸斗が及川 美咲に恋してからの歴史?経歴?の話をしよう。
興味の無い人は他の小説を読んでもらってかまわない。と、言いつつ最後までお付き合い願いたい。
俺が及川と出会ったのは小学5年生の夏休みだった。
それまで俺は好きな人などおらず、特に気になる子もいなかった。
夏休みも残り2週間ほどだったある日のこと。
当時から仲の良かった男友達からプールに行かないかと誘われた。
その日は暇だったので行くことにした。
プールと言っても学校のプールだ。
いつものプランだとプールで遊んで、帰りにアイスを食べて帰る。
やはりその日も同じプランだった。
勘のいい人はここで思うだろう。
「あ、プールで出会って恋をするのか」と
だが違う。プールに及川が現れる事はない。
出会いはプールで遊び終えて、着替えて学校を出る時にあった。
普段なら何も気にしないはずなのにその日は違った。
窓から校庭に向かって練習している吹奏楽部の子達がいた。
これはいつも通りの事だ。だが何故かその日は立ち止まって見ていた。
そこに及川がいたのだ。
太陽を見つめる向日葵のように俺は及川を見つめていた。
これが出会いだった。
だがその時は名前も学年もわからず、俺自身それが恋だともわからなかった。
それからの出会いは3年ほどたった中学2年生の現在だ。
まさか同じクラスになるとは思わなく、俺は驚愕した。
「同じ学年、同じクラス…
それに……
中2にしてはおっぱいが大きい!!」と