第1話
まず初めに言わせてもらおう。
この物語の主人公である俺、真城 陸斗13歳中学2年生は思春期である。
思春期の男子なんてケダモノだ。
エロい奴は24時間エロい事しか考えてないだろう。
だが俺はそんな重度の思春期ではない。
たまーに『おっぱい』について考える程度だ。
だから決して変態ではない。普通の思春期なだけ。
そんな俺は1人の女の子に恋をしている。
その子の名前は及川 美咲。
彼女は俺と同じクラス、2年4組だ。
俺は今日も、後ろの席から彼女を見ていた。
「陸斗、ハッキリ言ってキモいぞ。」
そう俺を隣で罵るのは幼馴染みの工藤 茜だ。
茜は男勝りな性格で少し乱暴な所がある。
「そんなに美咲の事が好きなら男らしく告白しろよ。」
茜の喋り方はご覧の通り男みたいだ。
「うるせーな。告白なんかして仲が悪くなったらどーすんだよ。」
「仲が悪くなったらって…、美咲と喋った事も無いくせに。」
そう、俺は及川美咲とまともに会話をした事がない!
なぜならばチキンだからだ。
「マジ草食系男子ってないわぁ…。」
「はぁ?そんな茜は好きな奴とかいるのかよ。」
「私は私より男らしくカッコイイ人を求めてるの!まだ現れないだけ。」
「茜より男らしいって、もう今世紀じゃ会えないと思うけど」
「はぁ、私の王子様はいつになったらあらわれるのかしら。」
「茜はモテるのにな、男は好きだぜ?その豊満なおっぱいが…」
『バチィン!!!』
茜が繰り出した平手打ちが教室中に響き渡った。
ここで一つ問題がある。いや、俺の茜に対するセクハラと茜の強烈な暴力は日常茶飯事なのでたいしたことはない。
だが今は授業中なのだ。
「お前ら2人。廊下に立ってろ。」
ほら、先生に怒られた。
「お前のせいだからな陸斗…」
「うるせーよおっぱいお化け、」
『バチィン!!』
ここでも言わせてもらおう。
俺は『M』な訳では決してない。
少なめにちょこちょこ更新して行きます。