007.エピローグ
「それでも反応するか。では、もう一段階」
じいさんは、剣独特の叩き斬る剣筋。
バックラーと連携させる構えもヴィヴィアンと同じだ。
対抗する俺は、楕円軌道による引いて斬る振り方だ。
剣と言うことで、武器は違うが、当ても斬りもしない。
構えは一緒で良いだろう。
「変わった構えだな」
俺は、火の構えである上段の構えを取った。
「いくぜ」
踏み込んで、津波のように間合いを一気に詰めて剣を振り下ろす。
不意をつかれて剣で剣を受けようとするじいさん。
その行動は試験官にあるまじき行為だぜ。
「エンチャント紅炎」
今出来る最高の強化魔法。
剣と剣がぶつかる一瞬だけ、剣を強化する。
魔法は想像の世界。
才能がなければ想像力を膨らませればいい。
想像力が魔法を強くする。
科学的な想像力がな。
「くっ」
じいさんは、剣を受けきれないと思って、剣を諦めてバックステップで避けた。
当然、見逃すわけもなく・・・。
「これで、合格か?」
じいさんの首に剣を当てて聞いてみる。
「合格だ。儂の後釜にな。ギネヴィアさまに恩義を感じてるのなら、この手紙を持って、この地図の屋敷に行け、人間として暮らせるようにしてくれる」
手紙と地図を受け取る。
「返事は後でいいのか? 妹がいるんで、返事は妹次第だ」
「坊主、いや、名前は?」
「ランスロット、ランスって呼ばれてる」
「ランス、もしかして、妹も強いのか?」
「武器はダメだが。魔法は、精霊以上だ」
「ふっ、精霊以上か・・・、妹のことも伝えておこう」
「で、返事はいつまでだ?」
「半年後、夏には、屋敷に行っていればいい」
「分かった。で、ちゃんと、街の外まで送ってくれるんだよな?」
「もちろんだ」
俺はじいさんに、街の外まで馬車で送ってもらい、無事に精霊の国に帰ることが出来た。
帰った後は無事じゃなかったがな。
そして、半年。
俺とマーリンはじいさんから貰った地図の屋敷に向かった。
続きは作品評価次第で。




