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005.命の恩人

ちょっと(?)短め

 意識が朦朧としている。

 大きな犬に咥えられた。

 まだ、甘噛みの状態か?

 それとも、痛みを感じないほど、ヤバいのか?

 血だけは、流れているのは分かる。

 目に見えるからな。

 体温が下がっているのも、そのせいだろう。


「カール? カールどうちたの?」


 声からすると幼女みたいだ。

 身体への圧迫感がなくなった。


「カールが捕まえたの?」


 可愛い幼女は、床に置かれた俺を見てそう言った。

 俺がロリコンと言う訳じゃない。

 普通に見ても可愛いんだ。


「ギネヴィアさま。これは、キツネですね。野犬が騒いでましたのは、これが原因ですか。きっと、騒いでた野犬がケガを負わせたのでしょう」


 初老の執事っぽい男が髭を触りながらそう言った。

 素晴らしい推理力だ。


「そうなのカール?」


 聞いても答えないだろう。


「くぅーん」


 よく分かんない便利な返事だな。

 いや、どっちとも取れる返事だ。


「野犬がケガを負わせたのなら、食材としては使えませんね。捨てるか、死んでから、庭に埋めてあげましょう」


 カールが俺の傷を舐めてくれてるけど、いてぇよ。

 意識が飛びそうなくらいいてぇよ。


「や、ぎねびゅあがめんどうみるの」


 幼女がそう言わなければ、俺は止めを刺されていただろう。


 こうして、1週間ほど、ギネヴィアと言う幼女は面倒を見てくれた。

 傷口をグリグリされただけだけど、命は助けて貰った。

 そして、おさがりのペンダントを首輪代わりにくれた。


 出てくる餌も味がついてて美味しい。

 ここは居心地はいいがマーリンが心配だ。


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