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どうやら私には荷が重すぎるようで  作者: 冬花火 蜜蠟
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トラブルは嫌いです

私こと、レガリア・アイゼルは悩んでいた。

どうすれば必要最低限だけで人とか変わらずに生きていけるか、と。


昔から人が苦手で苦手で仕方がなくて、いつしか人との関わりを避けるために森の奥に隠れ住むようになった...。のはいいのだが森に住むようになってからやっとわかった。


年若い乙女が一人だけの力で生きていくなんて無理だ、ましてやそれが滅多に人が寄り付かない森であったならなおのことだ。


でも、きっと最低限だけで済むはず!と意気込んで解決策を考えている。


でもやはりそういうことを考えていると誰かが仕組んだかの様に人が来るのである。

昨日は猟師さんが獲物のお裾分けに、一昨日はパン屋のおじちゃんが新作のパンを届けに奥さんと。


ドサッという音が聞こえた。

この時間帯だと子供達がたまに遊びにくる程度で人が来ることはあまりない。

それに子供達の年齢を考えるとドサッという音を立てて転ぶはずがないのだ。

いつも勢いよく転んでは立ち上がって走り回ろうとするからだ。


立ち上がる様な音も聞こえない。


熊だろうか、春のちょうど今頃に変にクマを刺激したくない。子連れなので守ろうとして少し気性が荒くなるのだ。


そろそろと寝室に入ってベットの下から護身用のナイフを取り出す、鍛冶屋のお弟子さんから自信作だともらったものだ。


窓からできるだけ顔を出さない様にしながらゆっくりと外を確認する、熊の様な大きな影は見えない。


やっぱり何もいないのか...?

でも念には念を入れて確認しないと危ないよね、ドアの間から覗くだけならバレやしないでしょ。


そう思いながら私はナイフをしまった。

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