世界の理
日本がクライス共和国の植民地になって一年
人は日本人は生きながら死んでいる生活をしていた
日本で働いている人の平均年収は400万円
クライス共和国の植民地になり平均年収は100万円程度に落ちていた
日本人で一般的な生活をしていたものは、それができなくなり子供のいる家庭は児童養護施設、今はサポートセンターと名前を変えてそこに子供を預けるものが激増
日本が和という印象を持っていた外国人は日本に来るとそんな印象はすぐに消えた
日本はクライス共和国そのものだと思わせるほどに
建物のつくりが変わっていた
建物はガラスのようなすきとおった感じのつくりで家は同じ形で同じ大きさ、個性のかけらもない家の集まり
日本人が貧しくなったようには外からはとても思えないがそれが現実でそれが日本だった
「ねぇちょっとそれ運んでよ」
「はいはい」
僕はここのサポートセンターという施設に連れてこられた、名前はやめておこう
ここでは侑人と偽名を使っている
「院長先生、今日も誰か来るの?」
「んー分からないないわね、でも困ってる家族がいれば来るんじゃないかなー」
サポートセンターと呼び方は変わっているが児童養護施設つまりここは孤児院で日本が植民地になった今ここの施設に子供をいれる親は多くなった
「院長先生、ちょっと外行ってくる」
「...外は危ないから気をつけてね侑人君」
..............
ガチャンッ
僕はこの日本が嘘であふれていることを知っている
僕をこの施設に預けた親は本当の親ではない
だから僕を施設に預ける、親が僕を育てることをしなくていいという大義名分ができたことに喜びを感じていたに違いない
僕の親は日本が植民地になったとはいえ職業柄それほど収入が減ったわけではなかった
それでも嘘をついてでも僕を育てることをしたくなかったのだった
たしか院長先生に親がいった僕を手放す理由は収入が著しく少なくなったからとかなんとかいろいろ言ってたけど全部が嘘だった
だから僕は.......
「ねぇそこの君」
「....僕のことか?」
「そう君のこと」
!?
侑人が振りむき呼んだ方向に顔をむけると呼んだ方と呼ばれた方二人とも15秒間ぐらい沈黙が続いた
同じ顔!?
とても顔が似ていた
「顔が同じ!?ありえない、君はなんだ?」
「人に何者か聞くのであれば君から名乗ったらどうだ?」
僕は少し声が震えながらも挑発ぎみに返答した
「しょうがない、俺はメイルズ...」
「僕は侑人、メイルズってことはあれかクライス共和国の国民か?」
「少し違うかな、俺はクライス共和国の第6王子
メイルズ=ワン=クライス
わけあって家出してるんだ」
僕はメイルズが自分の家がいやになり家出して日本に来たことを聞いた
!?
その時僕は思った。顔が同じであまり体型も変わらないこの僕とメイルズが生活を入れかえたとして誰か気づくものはいるだろうか......
いやいないだろう
この王子は都合よく自分の家がいやで家出している、もし僕が王子になればこの嘘であふれた日本を、クライス共和国の考え方を内側から変えられる
「メイルズ僕たちの生活を入れかえてみないか?」
「なんだよ突然、そんなことできるわけないだろ!
だって俺たち顔が同じで体型もあまり変わらない............
できるかもしれない、俺たちは生活を入れかえることができるかもしれない
侑人はこれからメイルズ=ワン=クライス
俺は侑人として生活しよう」