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引力の連鎖
沈み行く太陽を
君はまるで子供の頃みたいに 一心に見入っていた
引き寄せる力は 連鎖して
ぼくも一緒に太陽を見つめた
ずっと昔 やっぱりこうして二人
夕陽を見た記憶を ぼんやりと思い出しながら
綺麗だね とか
真っ赤だね とか
そんなありきたりな言葉すら 交わさずに
どうして夕陽を見ていると
『何処か』へ帰りたくなるんだろう
淋しくなるんだろう
気がつくと どちらともなく手を握り合っていて
同時に我に返り 振り払う事も出来なくて
お互いの顔が赤い事を 夕陽のせいにして
ぼくらは顔を見合わせ 小さく笑った
大昔に作った加工写真にイメージとしてつけたテキストをちょいと改変したもの。
元々は子供視点の感覚だったのですが、いじったら思春期な感じに。
微妙に幼馴染ネタっぽいですね(笑)
ちなみに夕陽に対する感覚は宗像の感じる所でもあります。
綺麗なんだけど、一人でじっと見ているのはあまり好きじゃないなあ。