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おかえりなさい
おかえりなさい 一年ぶりですね
あちらはどうです お変わりありませんか
今年も暑くて 外に出るのも億劫で
遠くで聞こえた風鈴の音に
立ち止まって 耳を傾ける事も出来ないくらいです
ええ 毎年の事ですけれど
もはや時の流れにいないあなたには
毎年同じ事を繰り返すわたしは ひどく滑稽かもしれません
でも 許してくれますか
一年に三日しか帰って来なくても あなたの事を忘れていませんよ
好きだった食べ物を用意して
あなたを迎える準備を ちゃんとしていたでしょう?
「ただいま」の声が なくても
おかえりなさい 二泊三日の久し振りの我が家
きっと 向こうほどには綺麗な場所ではないけれど
帰る日まで ゆっくりして行ってくださいね
…おかえりなさい
昔、別名義で書いた、初めての「詩のようなもの」でした(笑)
お盆ネタでタイムリーかなと。
詩の書き方なんてさっぱりわからなかった頃なので(今もよくわかってない…)、どちらか言うと小話に近いですね。