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ある芸術家の個展にて
ある時わたしは ふと思い立ち
色を探しに出かけることにした
何処にでもあって そこにしかない
そこに立ち会った者だけが見る事が出来る
そんな色を探しに出かけた
道端 近くの公園 隣町 隣の県
少しずつその距離は延び
やがて山を 海を越えて その向こうまで
そして 我が家の庭へと戻る
遠い場所 身近な場所
そこにふさわしい色があって
その時にしかない色があった
わたしはただ 一部を切り取る事しか出来なかったけれど
「音色」も「景色」も当たり前のようにそこにあって
けれど次の瞬間には消えてしまう
わたしの作品は そんな「色」の記録
どうかな?
この中に あなたが探す「色」はあるだろうか
某ネトゲ内で流す動画用に考えたテキストを元に、200字超え(笑)になるよういじったもの。
旅行に行くと風景ばっかり写真に撮ります。
自分とか人間を撮らないので後で見て『ここは何処だ……』という事も多々ありますが(笑)、瞬間を切り取る作業が楽しいのですよね。
かなり昔に亡くなった祖父も好きだったし、デジカメで簡単に撮影出来る時代じゃなかったら、カメラにはまっていたかもなあと思います(笑)