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母、襲来 その7(ラスト)

【登場人物】


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

ばにらママ  川崎ばにらの母 娘が引っ越すと聞いて上京した


【シチュエーション】

翌朝


◇ ◇ ◇ ◇


マ マ「それじゃあ、ばにらちゃん」


   「ママはもう帰るけれど元気でね」


   「それとファンの子達を大切にね」


ばにら「わかったわかったから」


   「ほんと、わざわざ来てくれてありがとうね」


マ マ「ママも久しぶりにばにらちゃんと会えてよかったわ」


ばにら「……あの」


マ マ「なぁに、ばにらちゃん」


ばにら「ナチュラルに芸名で呼ぶのやめてもらえません?」


マ マ「だってかわいいんだもの!(デレデレ)」


ばにら「……ばにぃ(げっそり)」


ずんだ「のんきな親子ねぇ」


   「外から見てるとそっくりだわ」


ばにら「美月さんもひどいですよ」


   「もとはと言えば、美月さんがやれっていうからこんなことに」


ずんだ「けど、黙っててもいつかはバレることでしょ」


ばにら「そうですけど」


ずんだ「なら、これを機に話せてよかったじゃない」


   「家族に自分のやってることを理解してもらうのは大切よ」


   「くだらない意地張っても仕方ないわ」


ばにら「……美月さん」


マ マ「美月さんもありがとうね」


   「おかげで助かっちゃったわ」


   「これからも、うちの花楓――ううん、ばにらちゃんをよろしくね」


ばにら「……あ! しまった!」


   「わちゃわちゃしてて、今日の配信の告知を忘れてた!」


   「急いでサムネを作らなくちゃ」


   「美月さん、パソコンまた貸してもらっていいですか?」


ずんだ「あんたね」


   「母親のお見送りくらいしなさいよ」


マ マ「いいのよいいのよ」


   「今は『川崎ばにら』にとって一番大事な時期だから」


   「そっちを頑張ってくれれば」


   「それじゃあね、花楓ちゃん」


ばにら「うん!」



   「またね、ママ!」



ずんだ「……本当に母親を置いて行っちゃった」


マ マ「元気でなにより」


   「これで安心して鹿児島に帰れるわ」


ずんだ「…………」


   「麻耶さん」


マ マ「なぁに? どうかしました湯崎美月さん?」


   「それとも、女優の『mimi』さんの方がしっくりくるかしら?」


ずんだ「……やっぱり知ってましたね?」


   「花楓が『川崎ばにら』だってことも」


   「私が『青葉ずんだ』で『mimi』だってことも」


マ マ「ばれちゃった」


   「すごい、どうして気づいたの?」


ずんだ「やけにすんなり『ばにらちゃん』呼びを受け入れてたので」


   「あと『私もコラボしたい』って」


   「娘さんのこと調べてますよね?」


   「ついでに私のことも」


マ マ「それはもちろん」


   「だって大切な娘と、その娘の大切な人ですもの」


ずんだ「……まぁ、私のことはいいです」


   「なんで花楓に知らないフリなんてしたんです?」


マ マ「そうねぇ」


   「あの子の気持ちを確かめたかったから……かしら?」


   「こういう仕事は『半端な気持ち』じゃ務まらないから」


ずんだ「摩耶さん」


   「貴方はいったい……」


マ マ「いけない! 新幹線の時間が!」


   「それじゃあね、『青葉ずんだ』さん」



   「うちの『川崎ばにら』をよろしく」



◇ ◇ ◇ ◇


ずんだ「……小嶋麻耶。いったい何者なの」


   「あの風格。あの訳知り顔。そして去り際の意味深な感じ」


   「もしかして同業者? あるいは、元アイドル?」


ばにら「あ、お母さんですか?」


   「お母さんは『WEB黎明期に趣味でテキストサイト』をやっていた」


   「筋金入りの厄介インターネッツ老人ですよ」



ずんだ「ちくしょう! 騙された!」


   「オタクの子はオタクだ!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


不穏な空気を出しておいてただのオタクなお母さんでした。

娘がなにやってるかって気になるものなんですよね……。


ゆるゆる更新なんで気軽に☆を入れてくると嬉しいです。m(__)m

本編はこちらです。もし気になった方はどうぞ。


○VTuberなんだけど百合営業することになった。

https://ncode.syosetu.com/n2944hz/

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