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クリッカーの転職物語  作者: タヌキ汁
第三章 強者へと至るその代価
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夢見るルビースライム


 ここはスライム達が暮らす村。

 危険など無いのどかな村で、皆ぽよぽよと跳ねながら日々を暮らしていた。


「ぷぴぃ~ぷ~~っ・・・ぷぺっ」

「ぽぽよぽよっ。ぽぽよぽよっ!」

「ピーッ! ピーッ! ピーッ! ピーッ!」

「「「「すんらすんらすんらすんらっ!」」」」


 だが今日は、皆ぽよぽよと跳ねまわっておらず、何か忙しそうにしていた。


 楽器を吹くスライムや崖の上にいる仲間達に指示を出すスライム。

 何かを作る為に笛を鳴らし荷物運びの音頭を取るスライムなどなど、皆とても忙しそうだ。

 それもそのはず今村ではある催しの準備がされていた。


 それはスライムコレクション。

 略してスラコレだ。

 各スライム村から腕利きの洋裁師が服を持ち寄り、各スライム村の見目麗しい雌スライム達(注意:スライムに性別はありません)による最新ファッションの新作発表会が開催されようとしていた。

 いつもは大スライム都会で行われる行事だが、以前いじめっ子ゴブリン達を追い返したことを称賛され、この地で開催されることとなったのだ。


「う~ん、どれがいいのかな? やっぱりこれかな? けどスラコレならこっちの大胆なのがいいかな?」


 そしてスラコレが開催されるスライム村でも一匹の美スライム、ルビースライムが悩まし気に体を揺らしていた。


 彼女はいつの日か大スライム都会に行き、スラコレの優勝をこの手に! と夢を抱いているルビースライムだ。

 日々己のプロポーションを気にしては、お肌?のお手入れも欠かさず、カッコイイ歩き方(跳ね方)も研究するとっても努力家のルビースライムだ。


 そんな彼女の努力が今やっと実を結ぶ機会が訪れてくれた。

 ならばこのチャンスをモノにしなくてはスライム(女)が廃ると言うもの、絶対優勝するわ! と、ルビースライムは身が焼ける程熱く燃えていた・・・・・・燃えていたのだが


「やっぱり可愛いのがいいのかな? けど可愛いのは皆着てくるだろうし、ここはあえてボーイッシュな感じでいったほうがいいのかな?・・・・あ~ん! わからないよぉ~! どれにすればいいの~!!」


 熱い想いとは裏腹に上手く衣装を選ぶことができないルビースライム。

 生前から優柔不断で、これだ! と言うものが選べないのだ。

 そしてずっと悩み続けて、悩み続けて


「あ~ん! わかんないよ~! どうしよう! どうしよう! どうしよぉ~~~~!!・・・・・・・・・・ぷ、ぷしゅ~」


 結局考えすぎて脳(あるかは知らん)が沸騰し気絶してしまうのだ。

 こういう性格の為、今まで大スライム都会に行ける機会があっても、行くことができなかったのだ。

 せっかく夢が叶うチャンスが訪れたと言うのに、彼女はこのまま一生夢を見続ける事しかできないのか・・。



 いや違う。




 彼女一人では無理かもしれないが、今そこに彼女の苦しみを知り、手を差し伸べることができる人がいる。


 そう




 君だ!!


 君が彼女を・・・・いや、君だけが彼女を勇気づけることができる!

 さあ、彼女を応援しろ!!

 夢に向かって努力する彼女の夢を応援するのだ!!



 クエスト発生

 ステージ27まで上げ、夢見るルビースライムに勇気を与えよう


 報酬 ルビースライムの感謝 & ルビースライムのスキン



「にょぉぉぉらぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!!」


 なんともわっかりやすい煽り文句に、素直なシオウは必死にタップする。

 頑張れルビースライム! 僕が応援しているぞーっ! とか思っているのだろうが、別にそこまで必死になる必要はない。

 だって作り物だしね。

 ただ単にお客様に飽きさせないようにしているだけに過ぎないのだから。

 まあそれはそれとして、あの女の人が望んだとおりにステージをクリアしていっているので良い事ではあるのだろう。


『・・・・・・はぁ』


 若干騙されやすそうなシオウの行動を見ていた女の人が、呆れたと言わんばかりのため息を吐いているが気にしてはいけない。




『ステージクリア! ステージ26に上がります! くわえて貴方の全てが上昇します!』




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