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クリッカーの転職物語  作者: タヌキ汁
第二章 強くなり・・・そして
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疑問が募るばかり

ストックが無くなりました。


第三章から人同士の戦争に入ると思いますが、まだ書けていないので、今後投稿速度は落ちると思います。


 盗賊の拠点から黒い煙を見たアドットは街へと急ぎ戻ると、街は炎に包まれていた。

 そこかしこから火の手が上がり、それを消化する為に多くの人達が駆り出され消火活動をしていた。

 他にも武器を持った男達がこの現状を作り上げた犯罪者を探し回る様に駆けていたり、船を出す準備をしていたりとせわしなく動いていた。


「いったい何が・・・・・・」

「アドットさん!」


 流石のアドットも街の状況に一瞬思考が停止し、その間に外から戻って来たアドット達に気付いた一人の熟練兵が駆け寄って来た。


「何があったのか簡潔に説明なさい」

「ハッ! 貧民区の者と今回商いに訪れた船団が手を組み襲われましたが、撃退に成功しました! ですがこちらの被害も甚大で消火活動に手が足りない状況です。更に戦闘時に多くの者達が・・・いえ、子供のみ攫われ、今現在船にて他国に運ばれている模様です!」


 子供が攫われている時点で撃退に成功したとは言えないが、兵士はこちらの体面を考えてそう言っているのだろう。


「・・・・あの船団は確か帝国に籍を置いていたわね。ならば帝国が我等の国から民を奪ったと言う事?・・・いや、流石にそんな単純に考えてはいけないわね。けれどあの低民共ならばやりかねないのよね・・・貴方、追手は出しているのかしら?」


「ハッ! 既に出しております。ですが、敵の手によってこちらの軍船の多くが破損しております。幸い逃走する船団と同隻の船は確保し追跡はしておりますが、先行する二隻の敵船は取り逃がす可能性があるとのことです。そして、ある船には騎士がいたとの報告もされております。そしてその騎士の風貌から推察するに帝王直属魔特武装騎士隊アナーキーであるとのことです」


「!? 帝国騎士。しかもあのイカレ部隊の騎士共が来たのかっ・・・・・クソッタレが」


 教養もなく、生まれもバラバラ。

 地位や権力には興味がなく、ただ殺し合いを楽しむ環境を求め、ただ強くなれるのであれば人体改造でもなんでも望むイカレ野郎が集まった部隊。

 それが帝王直属魔特武装騎士隊アナーキーだ。

 一般的な兵士が相手であれば一人で中隊を軽々と相手にできると言われている化け物部隊である。


「・・・・・大体の状況は把握したわ」


 兵士の話を聞き終えたアドットはすぐに連れて来た部隊を割り、それぞれに指示を出す。

 そして己も今できる事をこなすべく動き出す。

 本当は今すぐこんな舐め腐ったことをしでかした帝国共を殺し、連れ去られた子供達を助け出したいところだが、残念なことに追いかけるにしても足がない。

 仮に足があったとしても今から追いかけても到底追いつけるわけもない、なのでやはりここは部下達を信じて待つ意外に選択肢はなかった。


(それにしてもなぜ子供だけ・・・)


 やはりそこに引っ掛かりを覚えるアドット。

 力が弱い為攫いやすいと言えばその通りだが、子供など攫ってもそれほどメリットはない。

 女は比較的高値で取引され、男にとっても取引されるまでの良い暇つぶしとして使うのに適している。

 というか、女を攫う目的など主にそれが目的だろう。

 だと言うのに話を聞いた限りでは子供を中心に攫われている。

 今後我が国と戦争状態に陥る可能性がとても高くなると言うのに、戦争で役立つ男を攫うことなく子供だけを攫っていることに疑問を覚えた。


(いったいなぜ・・・・)


 不可解な行動にアドットは回答にたどり着くことはできなかった。

 そして疑問を募らせながらも今できる事をこなしていった。


 その後救助された子供達や樽の中で海を漂っていた少女の話を聞き、八歳児未満・寵愛を受けし者・当たり、などといった断片的な言葉を聞き、それで帝国の狙いがなんであるか予想できてしまった。

 己の予想が的中していないことを祈りながらも、アドットは確認のために本国に早馬を飛ばすのだった。





 最後まで読んで頂きありがとうございます。


 感想や評価を受け付けておりますので、良かった点や悪かった点などを教えてもらえればと思います。


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