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クリッカーの転職物語  作者: タヌキ汁
第二章 強くなり・・・そして
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廃ゲーマーに転職・・・予定?


 スライム達を助けるためシオウは次の日もクリッカーに勤しんでいた。

 一日の食事を得るために一時的にダンジョンで魔物を狩る必要があるが、それもできるだけ時間を短縮し、定食など美味しくて高い食べ物を食べないようにして、できるだけ節約してクリッカーをやる時間を作っていた。

 というか安いパンを三つ買えるだけしか稼がなかった。


 それもこれもスライム達を少しでも早く助けるため。

 大事な家族をいじめっ子ゴブリンから助ける為であった。

 そして、その努力の甲斐もあって


『パンパカパーーーン! ステージクリア! ステージ17に上がります! くわえて貴方の全てが上昇します! 更にゴブリン達をスライム村から追いだすことに成功しました! 報酬のスライム達の感謝と青スライムのスキンを贈呈します』


 目標のステージ17にまで上がることができた。

 そして目標ステージまで上がると自動的にムービーが流れ出した。


 内容はたんこぶを付けたゴブリン達が覚えてろよー! と言いながら逃げだし、スライム達はその姿を見て喜びの声をあげると言う感じだ。


 そのお話を見ていてシオウは安堵のため息を吐きながら一緒に喜ぼうとしたのだが、残念なことにお話はそこでは終わらなかった。

 なんといじめっ子ゴブリンにいっぱいイジメられていた赤スライムの一匹が丸いスライムではなく水たまりの様に平たい赤スライムになってしまっていたのだ。


 このままでは一生平たい赤スライムとして生きていかなくてはならない。

 仲間達と一緒にポンポン跳ねて遊ぶことも、嬉しい時や驚いた時に伸び縮みすることもできない。

 ただズルズルと地面を這うことしかできなくなってしまった。

 「そんなのいやだよ~」と泣く平たくなった赤スライムに寄り添う子供の赤スライム。

 そして仲間達もそんな姿にさせられた赤スライムを見て悲しそうに体を揺らしていた。


 そんな光景を見せられて、さあ始まる平たい赤スライムを助けるためのイベント。

 貴方だけが助けられる。貴方だけしか助けられないと言う、まるで詐欺師の常套句から始まり、ステージ19まで上げて赤スライムを助けられる薬草を採取して来ようと宣う。


 これが大人なら鼻で笑い暇なときにクリアするモノだが、純粋な子供はその言葉を鵜呑みにして、また必死に赤スライムを助けるためにぶん殴りだした。


 こん棒で殴り、拳で殴り、足で殴り、はたまた頭突きや膝蹴りなどで必死に殴り続けた。

 別に殴らなくとも指先で触るだけでいいのだが、本人はもうつつくと言う行為を忘れており、クリッカーという変な力で出てくる変な画面は殴るものであると認識していた。

 どこでこうなったのか・・・・・・ああ、多分赤スライムが煽り文句を言いだしてからこうなったのだろうな。

 まぁ、その内普通に突けばいいと多分思い出すだろう。


 そんな感じでシオウはまたクリッカーに熱中することとなった。

 初めの頃は楽しそうにやっていたのだが、今は状況が状況なだけに鬼気迫る感じだ・・・・・・・・というか


「おっちゃん! 課金して!」

「課金? 買い取りだろ?」

「え? あ、そう? いいから早く換金して!」

「何をそんなに慌ててんだか・・・・ほらよ」

「あんがと!!」


 最低限の稼ぎを得ては、安いパンを買い、すぐに住み家の一階層に戻りクリッカーを再開しようとするシオウ。

 食費を削って、睡眠時間でさえ削る。

 一つのゲームに没頭する姿はまるで廃ゲーマーのようであった。


「あん? 何でここにガキがいんだ! ここはテメェみてぇなチビが来るところじゃねぇんだよ! さっさと失せ「おぉぉぉぉ! 今助けるぞスライムゥゥゥゥゥーーーーーウッ!!」・・・・シカトすんじゃねえ!?」


 そして廃ゲーマーの前では現実で起こるイベントなど強制スキップされるのであった。

 成り上がりでありそうな三下を叩きのめして俺TUEEEする機会をシオウは見事に逃すこととなった。





 俺TUEEEの機会があれば書く予定です。

 ちなみに予定は未定です。



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