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クリッカーの転職物語  作者: タヌキ汁
第二章 強くなり・・・そして
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スライム物語


 あるところにひっそりと暮らす青スライムと赤スライム達のスライム村があった。

 青スライムはのんびり屋で臆病な性格、対して赤スライムは元気いっぱいでちょっと生意気な性格をしており、時々臆病な青スライムを脅かせたりして遊んでいた。

 そんな性格の真逆なスライム達ではあるが、同種族の為かそれなりに皆仲良く暮らしていた。

 だが、そんな平和なスライム村に危機が迫っていた。


 それはゴブリンという人型の魔物。

 ゴブリンは弱いスライムを見つけると意味もなくイジメたりしてくる悪い子だ。

 いつもいつもスライム達をボールの様に蹴ったり投げたりしてくる。

 大人スライムも子供スライムも「やめて!」と頼んでもゴブリン達は絶対やめない。

 何故って? それはいじめっ子だからさ。


 いじめっ子の悪いゴブリン達は丸くて可愛いスライムのフォルムが平たくなるまでいじめる。


「ごぶごぶごぶごぶっ! ほらパース!」

「やめてよ~目が回るよ~」

「いっけぇぇぇっ! シュートごぶぅぅっ!」

「うわ~~~ん!」

「ごぶーーーーっ! やったー! 入ったごぶっーーー!!」

「「「「「「「ゴーーーーーーーブッ(ゴーーーーーーールッ)!!」」」」」」」

「うえぇぇぇん。変な跡ついたよ~」


 スライム達は皆意地悪ゴブリン達のオモチャ。

 このままでは平和なスライム村がゴブリン達にめちゃくちゃにされてしまう。

 誰か、誰かゴブリン達を追い出してくれる人はいないのか。

 スライム達を助けてくれる人はいないのか。




 いやいる。


 今目の前の貴方が! 貴方だけが助けられる!

 さあ全力でゴブリン達を叩いて追い出せ!

 平和なスライム村を取り戻すのだ!



 クエスト発生

 ステージ17まで上げ、いじめっ子ゴブリンをスライム村から追いだせ!


 報酬 スライム達の感謝 & 青スライムのスキン



「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃぁぁぁぁぁっ!!」


 クリッカーのレベルが15に上がるとそんな感じのムービーが流れだした。

 そしてそのムービーを見たシオウはスライム達を助けるために必死に画面上に映るゴブリンに向かってこん棒を振り下ろし始める。


「はぁはぁはぁはぁ、だああああああああっ!!」


 ぶっちゃけ、代り映えしないスライムの画面をただつつくだけなのも味気ないと思い、企業側が工夫を凝らして物語を作っただけだと言うだけで、別に放置でも構わないのだが・・・・・・シオウにそれを理解しろと言うのは少々無理と言うモノだ。


 あれだな。

 子供番組でヒーローショーをやっていると、子供がテレビに向かって大声で応援する感じだ。

 なので、シオウは息を切らしながらも必死にゴブリン達を殴り続け、スライム達を助けようとしていた。


「ていていていていていていっ、あで!? つ~~~~!?・・・・このこのこのこのこのーーっ!!」


 こん棒を振るのが疲れたので蹴っていたのだが、蹴りなど普段しないのでバランスを崩して転んで頭を地面に叩きつけてしまう。

 だがそれでもめげずに立ち上がると、何度も何度も蹴りを繰り返していた。

 別に時間制限がある訳でもないのだが、シオウはなぜか必死であった。

 まあ、その理由も


「僕のスライムイジメるなーーーっ!!」


 こうしている間にもスライム達がゴブリン達にイジメられていると思っているからに他ならないからだ。

 シオウからしたら遊んでくれるいいスライムであり、寂しい時にずっとそばにいてくれる大事な家族だ。


 たかが絵であることは知っている。

 話しかけても答えてくれないことも知っている。

 触らないと一定の動きしかしないし、怪我をしても心配してくれないことも知っているが、それでもシオウにとっては寂しさを紛らわしてくれる存在だった。


 そんなスライム達がイジメられていると言われては黙っていられるわけもない。

 だからシオウはここまで必死になっているのだろう。





『ステージクリア! ステージ16に上がります! くわえて貴方の全てが上昇します!』




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