お勉強4-8
その他の検査
*C反応性蛋白(CRP)
体に炎症や組織の破壊、細胞の壊死が起こったとき
に血液中に増える物質。炎症が起こると24時間以
内に急増し、2~3日後には減少するので、炎症の
早期診断に役立つ。
*肝炎ウイルスマーカー
(A型肝炎・B型肝炎・C型肝炎)
肝炎ウイルスが体内に入ってくると、血液中にウイ
ルスそのものやウイルスの一部(抗原)、それにウ
イルスに対抗する免疫物質(抗体)ができる。これ
らがウイルスマーカーと呼ばれるもので、それを検
出するのが肝炎ウイルスマーカーです。
・A型肝炎…lgM型HA抗体
・B型肝炎…HBs抗原、HBe抗原とHBe抗
体、HBc抗体、lgM型HBc抗体、HBV-
DNA
・C型肝炎…HCV抗体、HCV-RNA、HCV
遺伝子型・血清型、HCVコア抗体
*梅毒血清反応(TPHA)
性行為によって感染する代表的なSTD(性感染
症)。輸血によっても感染するので、手術の前後な
どには必ず行われる。
*HIV抗体検査
エイズウイルスに対する抗体を調べる検査。
*腫瘍マーカー
体のどこかに腫瘍ができると、その腫瘍細胞がつく
りだす物質や、腫瘍に反応して体がつくりだす物質
が血液中に増えてくることがある。それらを検出す
ることによってがんの診断に役立つものを、腫瘍マ
ーカーという。
一般にがんが大きくなるほど数値が高くなるが、早
期のがんではほとんど高くならない。また、がんが
ない場合でも陽性になることがあるので、がんの早
期発見のためにはあまり適しておらず、X線、C
T、エコー、内視鏡、細胞診などの検査の補助する
検査として利用される。
そのほか、がんの進行状況を見たり、治療効果を判
定したり、再発や転移を早期発見するうえで非常に
役立つ。
・CA19-9…膵臓がん、胆嚢がん、胆管がん、
胃がん、大腸がんなど
・CA125……卵巣がん、子宮がん、子宮内膜症
など