お勉強4-7
脂質代謝関連の検査について
*コレステロール
血液中のコレステロールは、リポタンパクというカ
プセルで運ばれる。HDL(高比重リポタンパク)
とLDL(低比重リポタンパク)が測定される。こ
れらのリポタンパクに含まれるコレステロールの総
計が総コレステロールです。
LDHは脂質を末梢へ運搬する働きをし、HDLは
末梢に残されたコレステロールを回収する働きをす
る。
*中性脂肪(トリグリセライド・TG)
皮下脂肪のほとんどは中性脂肪です。これが血液中
に増加すると、動脈硬化の進み方が早まり狭心症、
心筋梗塞、脳卒中などの危険が高まります。低い場
合は栄養障害やそれを引き起こす病気が疑われる。
糖代謝関連の検査について
*空腹時血糖
血液中の糖分(血糖)を測定する。エネルギー源と
なるブドウ糖は、血中濃度が高くなると、インスリ
ンというホルモンが働いて、肝臓や細胞に蓄えら
れ、濃度はほぼ一定に保たれる。インスリンが不足
すると、血液中の糖分は増えたままになり、その状
態が持続したものが糖尿病。
*ヘモグロビンA1C(HbA1C)
赤血球に含まれるヘモグロビンに、血液中のブドウ
糖が結びついたものをグリコヘモグロビンといいま
すが、そのうちのA1Cを調べる検査。
血糖値が高くなるほどグリコヘモグロビン量は増加
するが、赤血球の寿命は約4か月なので、赤血球に
対するグリコヘモグロビンの割合を調べれば、最近
4か月間の血糖の状態を知ることができる。
尿酸関連の検査について
*尿酸
尿酸とは、体の古くなった細胞が処理されるときに
生じる物質。また、肉や魚、卵、内臓などに多く含
まれるプリン体を食べると、それが分解されて尿酸
になる。尿酸は主に尿に排出されるが、排泄が不十
分だったり、プリン体を食べすぎると、血液中に尿
酸が増加する。
血液中の尿酸が多いだけでは症状はありませんが、
これが続くと、尿酸が結晶を作り、足の親指の付け
根などの関節に激痛を生じる痛風を起こす。