お勉強 3
抗がん剤について
※抗がん剤の使い方
多剤併用といって、作用が異なる複数の抗がん剤を
組み合わせて使用。単剤よりも多剤併用の方が効果
を期待できる。
・婦人科がんで使用される組合せ一例
TC(又はTJ)
パクリタキセル(タキソール)、カルボプラチン
(パラプラチン)
卵巣がん、子宮頸がん、子宮体がん
TP
パクリタキセル(タキソール)、シスプラチン
(ブリプラチン、ランタ)
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん
DP
ドセタキセル(タキソテール)、シスプラチン
(ブリプラチン、ランタ)
子宮体がん、卵巣がん
AP
ドキソルビシン(アドリアシン)、シスプラチン
(ブリプラチン、ランタ)
子宮体がん
DC
IEP
CAP
BEP
CPT/NDP
BOMP
CPT/MMC
DOC/CPT
GC
GD
※抗がん剤の種類
抗がん剤は作用機序(作用の仕方)により、代謝拮
抗薬(葉酸拮抗薬、ピリミジン拮抗薬、プリン拮抗
薬)、アルキル化薬、抗がん性抗生物質(アントラ
サイクリン系など)、微小管阻害薬(ビンカアルカ
ロイド、タキサン)、白金製剤、トポイソメラーゼ
阻害薬などに分類される。
・主な抗がん剤名「一般名(商品名)」
シスプラチン(ランダ、ブリプラチン)
白金製剤
カルボプラチン(パラプラチン)
白金製剤ですが、シスプラチンのような腎毒性が
少なく大量の補液を必要としないので、外来投与
が可能。
ネダプラチン(アクプラ) 白金製剤
パクリタキセル(タキソール)
婦人科がんでよく使われるタキサン系の抗がん
剤。通常の抗がん剤の副作用のほかに、筋肉痛、
関節痛、しびれが副作用として出やすい特徴があ
る。アルコールで溶解して使うため、アルコール
アレルギーのある人やアルコールを全く飲めない
人には使いません。
ドセタキセル(タキソテール) タキサン系
ドキソルビシン(アドリアシン)
アントラサイクリン系
ドキソルビシン リポソーム注射剤
(ドキシル)リポソーム化アドリアシン
エピルビシン(ファルモルビシン)
アントラサイクリン系
シクロホスファミド(エンドキサン)
アルキル化薬
イホスファミド(イホマイド) アルキル化薬
マイトマイシンC (マイトマイシン) 抗生物質
ブレオマイシン(ブレオ) 抗生物質
ビンブラスチン(エクザール)
ビンカアルカロイドに属する
イリノカテン(カンプト、トポテシン)
トポイソメラーゼⅠ阻害薬
メトトレキサート(メソトレキセート)
葉酸拮抗薬
ダカルバジン(ダカルバジン) アルキル化薬
フルオロウラシル(5-FU) ピリミジン拮抗薬
エトポシド(ラステット、ペプシド)
トポイソメラーゼⅡ阻害薬
ノギテカン(ハイカムチン)
トポイソメラーゼⅠ阻害薬
ゲムシタビン(ジェムザール) ピリミジン拮抗薬
現在投与中のパクリタキセルとカルボプラチンのみ説明つき。
参考文献
知って安心 婦人科のがんと治療