抗がん剤投与 一回目
思わぬ入院で投与日まで間がないので、リハビリという名の散歩がてら職場に出向き、十二月いっぱいまでの欠勤の延期を願い出る。
12月11日(水曜日)
三度目の入院。
今回は長くないので、荷物は約半分におさまる。
朝一採血のため、病院内の採血室に行ったら、なぜか拒否された。
「こちらではなく病棟の方で採血になっていますね」
はい? 予約票も先生からも、こっちでって念を押されたから、朝一で来たのに……なんなのかね~このあべこべ感。
入院手続きも早々に終わり、また別の四人部屋に案内される。
しばらくボーっとしていたら、やっと看護師さんが採血にやってきた。
今回初の三本採取!
量は少ないけどちょっとくらっときました。
退屈だったので、三回目の入院で初めてまともな病棟施設案内を受ける。
その後、看護師さんの回診ですが、余り間を置いてないせいか、少々端折って終了。
夕方近く、ナースステーション内の小部屋で、看護師さんから入院に関する説明を受ける。
それから先生の回診があり、二回目の投与が年始早々だが、日帰りは一杯一杯なので入院での投与でもいいかとのこと。
まさかの四回入院……まあ仕方ない。
こちらも仕事の都合上月曜の日帰りよりは、木曜の日帰りの方が断然いい。
食事は今回も低脂肪食。
※半口メモ(荷物について)
ブラトップ、ショーツ各2枚のみ
寒いので靴下は2足
ティッシュペーパーはボックス型ではなくポケット
ティッシュに変更
飲料は2本
テレビも見ないので、イヤホンの延長コードも不要
12月12日(木曜日)
畜尿日。
起床直後、体重測定。
むむ、前回退院日より増えている。
朝食後、またしても嫌な位置である、左手首付近に点滴針を入れる。
今回の点滴は、より慎重に入れなければならないので、最初は右腕に入れたが、生食を流した時に痛みがあったので、断念した後何故か病室から出て行ってしまった。
しばらくして、別の看護師さんが入れにきました。
薬剤師さんによる、投与に関する説明を受ける。
昼食後、徘徊するまもなく心電図モニターを胸部に装着する。
いよいよ投与開始。
アロキシ(抗アレルギー薬)→
レスタミンコーワ5錠服用 →生理食塩水 →
パクリタキセル → カルボプラチン →
生理食塩水
約六時間の投与。動いてもいいと言われたが、トイレ以外はベッドの上で過ごすことに。
職場からメールが届く。社会保険料が給料から引くには不足なので、傷病手当金から払う方法もあるが……うんたらかんたら。
よくは分からないが、一々振り込むのも面倒くさそうなので、手当金で賄ってもらうよう返信する。さらに返信が来て、申請書を郵送するとのこと。まぁ、退院したら確認するか。
12月13日(金曜日)
起床直後、体重測定。昨日と変わらず。
点滴針を抜く。
午前、同室の患者さんのついでに回診。
とりたてて問題なし。
朝食後、日帰りで投与する場所である腫瘍センターで、看護師さんによる説明を受ける。
三回目以降なので、少し先の話なのにと不思議がられるが、こちらにいわれても……。
そして、退院手続きに入る。
通院の予約票、請求書から退院処方の薬、さらに病室のチェックに入るまでかなり待たされた。
別に文句は言わないけどね……。
会計後、次回の入院手続き、レンタル申し込みをして帰宅。さすがに術後一月経ったので、通常の一歩手前の速度で歩行する。
ようやく現在に追いつきました。
この後は間隔が開きますが、気が向いたら拝読して下さい。