一口メモ 10
※組織診断報告書
病理組織学的所見
子宮全摘+両側付属器切除検体:
子宮128x110x40mm、50x38mm大まで
の筋腫複数あり、ヒダリ底部側壁に灰白色乳頭
状腫瘤あり
ヒダリ卵巣26x20x13mm、
ヒダリ卵管48x12x5mm、
3mm大のparatubal cyst(+)
子宮体部には類内膜癌が認められます。明瞭な腺腔
を形成し不整な分岐を呈しつつ密に増殖する腺管が
みられ、充実成分はほとんど認められません。腫瘍
は筋層1/2を超えて浸潤していますが、子宮体部
に留まっています。
脈管侵襲は認められません。切除断片は陰性です。
リンパ節は1/96で転移が認められます。転移巣
の大きさは800μm程度の大きさで
micro metastasisとなります。
背景の子宮内膜は増殖期内膜です。良性平滑筋種が
認められます。
頸管線上皮および頚部重層扁平上皮に異形は乏しく
悪性所見は認められません。頚管線には拡張が軽度
にみられ、重層扁平上皮下においても嚢胞状に認め
られます。ナボット嚢胞としても矛盾しません。頚
管ポリープが認められます。
両側卵管上皮には悪性所見は認められません。腫瘍
の転移はありません。ヒダリ卵巣には黄体が認めら
れます。両側卵巣には成熟卵胞が認められます。と
もに腫瘍の転移はありません。
paratubal cyst = 傍卵巣嚢胞
micro metastasis = 微少転移