一口メモ 4
※MRI報告書
所見:骨盤部単純・造影MRI。
子宮体部背側底部寄りに……境界不明瞭な低
信号が認められ、junctional zoneは不明瞭化
しています。
造影MRIを参照すると、腫瘤は筋層約
1/2以上への浸潤が疑われますが漿膜面の
輪郭は保たれており、Ⅰb期相当の病変と考
えられます。
子宮頚部間質への明らかな浸潤を疑う所見は
指摘できません。
骨盤内には……病的リンパ筋腫大は指摘でき
ません。
また、子宮体部腹側には……境界不明瞭な低
信号結節が認められ、子宮筋腫を疑います。
両側付属器に明らかな腫瘤性病変は指摘でき
ません。
診断:子宮体癌の疑い
Ⅰb期相当の病変が疑われます。
※CT報告書
所見:頚部・胸部・骨盤部 単純・造影CT。
子宮は腫大し、多発低吸収結節があり、筋腫
を疑います。
子宮内膜は肥厚し、不均一な造影効果を持
ち、底部側寄りのヒダリ壁に辺縁が不明瞭な
部位があり、臨床情報の子宮体癌をみている
可能性があります。
子宮辺縁は保たれています。
両側卵巣の腫大は指摘できません。
子宮体部ミギ側に辺縁明瞭な小結節がみられ
ます。冠状断像で見ると小さな漿膜下筋腫の
ようです。
その他、有意なリンパ節はみられません。
診断:子宮筋腫、子宮体癌。
明らかな転移はみられない。
※手術方法について
JCOG1412:子宮体癌に対する傍大動脈リンパ節郭清の治療的意義に関するランダム化第Ⅲ相試験について
JCOG婦人科腫瘍グループの臨床試験を受けるか
どうか。
説明書をよく読み、同意しました。
どこまで切ろうが傷は傷。
今後、同じ症例の人の役に立つならば、別に構いま
せんね。
MRI及びCTの報告書は一部省略しています。