あとがき……のようなもの 2
がんだとは思わなかった
元々月経は重いほうだった。社会人になって半年後、あまりの痛さに救急車で運ばれたことがある。
そこで、筋腫がいくつもあることがわかった。しかも、妊娠はし難いだろうと。
その後は、市販の鎮痛剤を服用して毎月どうにかやり過ごしていった。
年をとるにつれ月経量も増えていったが、そういうものだから仕方がないと諦めていた。
なので、健康診断に貧血の経過観察がついても、それが普通だと思っていたし、同僚の年配の女性たちも「わたしも貧血だよ」という人たちが多く、また気にしている人はいなかった。
17年に再検査になり、仕方なく産婦人科に受診したときも、子宮筋腫のことしかしかいわれなかった。
問題の19年。不正出血や頻尿が多くなってきたときに、果たして子宮筋腫にはこの症状があるのかとインターネットで検索すれば、たしかに該当していた。
だから、軽い気持ちでレディースクリニックを受診し電話がかかってくるまでは、まさかがんとは思わなかったのだ。
ということで、経験者からのアドバイスである。
『がん検診は必ず受けるべし!』
胃がん・肺がん・大腸がん・子宮頸がん・乳がんは、今や自治体から検診のお知らせがくるようになっている。自分は健康的に生活しているしとか、受けるのは面倒くさいしとかいわずに受診することをお勧めする。
『診察は婦人科でしてもらうべき!』
月経に異常があったり、不正出血があったりといった自覚症状がある場合は、がん検診ではなく精密検査を受けに行こう。
その際は産科ではなく、婦人科である。町医者なら、産婦人科よりもレディースクリニックと掲げている病院です!!