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新撰組の白狐さん  作者: 天音 るな
1/12

拝啓、××様

 




 拝啓 惜春の候、久しくご無沙汰いたしまして申し訳なく存じております。

 貴方がいなくなってから、もう何度目の春を迎えたことでしょう。


 時というのは怖いもので、貴方の声、貴方の匂い、貴方の笑顔、今ではもう、はっきりと思い出すことは叶いません。

 忘れたくなどないのに、こうして私はいつしか貴方のことを全て忘れ、何事も無かったようにして生きていくのでしょうか。

 私にはそれが怖くて仕方がないのです。こんなこと、貴方が聞いたら笑うかもしれませんね。


 貴方は今、どこで何をしていますか?

 今も何処かであの時と変わらぬ笑顔を見せているのでしょうか。

 どうか、私が貴方を忘れてしまう前に、一度だけ。たった一度だけでいいのです。

 私に、会いに来てくれませんか?


 伝えたいことがあるのです。

 あの時、伝えることの出来なかったことが。




敬具


美夜






読んでくださりありがとうございます!!

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