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貧乏の家の女の子、ビーナス

 ここに貧しい村人たちがいた。

 大きな農村なのだが、稼いだお金はほとんどが貴族たちによって持っていかれる。

 貧しいこの村に、一人の赤ん坊が産まれる。

 性別は女の子である。

 両親はこの赤ちゃんに、ビーナスと名付ける。

 両親はそれはそれは可愛がったそうな。

 成長していくビーナスは物心がついた頃に両親にこう話した。

「私は、まだ幼いですが、元は女神アフロディーテなのです。この村はどうして活気がないのですか?」

 これを聞いたビーナスの両親はちょっとだけおかしいと感じる。なぜなら、女神アフロディーテなど初めて聞く名前なのだから。それに、幼い我が子が変なことを言い出した、と。

「ビーナス? どうしてそんなことを言い出したの?」母親がそう聞いた。

「いえ、深い意味はありません。ただ、女神アフロディーテの力が使えないのです。それに、元いた神々の世界に戻れないのです」ビーナスは両親にそう答えた。

 これは何かがおかしいと思いつつ、ビーナスの両親は女神アフロディーテの話を軽く受け流した。

 そう、ここは異世界。

 女神アフロディーテが望んだ異世界。

 しかし、貧乏の家の女の子ビーナスとしてこの異世界に産まれ、女神の力を失っていたのだ。


続く

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