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[1]悲しみの園
ルガードは憂いていた。
そこはフューネラル・ガーデン。
葬儀の園。
喪った、たった1人の少年のために、果てしなく広い庭には、ほぼすべて百合の花で埋め尽くされていた・・・。
「くっ・・・・・。うううう・・・・・。」
ルガードは歯を食いしばり、
悲しみの淵に、涙と魂が音を立てて、流れ流れ、
いつしか疲れ果てていた。
いつしか空は晴れわたり、ルガードは立ち上がった。
「もう、私に生きながらえる理由はない・・・。ノアがすべてだった。私にはノアしかいなかった・・・。」
棺の中で、青白い肌の美しい死んだ少年の名は、ノア。
ノアは僅か12歳であった。
ノアは絵を描くのが好きな少年だった。