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僕は今日も笑われてあげる

作者: さち

深夜のシリーズ第二弾です。

僕の前になると、君はいつでも楽しそうだね。だけど僕は知ってるよ。その笑顔の本当の意味を。


君に出会ったのは大学に入ってすぐの春。仲の良さそうな女子や、男達に囲まれて楽しそうに笑ってたよね。僕はそんな君に一目惚れをしたんだ。それからは早かった。僕は思い切って告白をした。君は二つ返事で承諾してくれた。驚いたよ。君みたいな人が俺でいいのかってね。あの時の僕は幸せだった。だって好きになった人とこれから一緒にいられんだって、そう考えただけで、くさい表現だけど舞い上がりそうになったよ。

だけど君が浮かべるその笑みをよくよく見てみたら、僕の考えてる事が馬鹿みたいに思えてしまったんだ。


君はわがままが絶えない人だ。よく君からデートに誘ってくるけど、それはただ買って欲しい何かがあるからだろ?ついこの間も新作のバックを買ってあげたし、季節が変わるごとに、僕は君が欲しいと指さす服を買ってあげている。

友人は俺の事を”馬鹿”だと罵る。何故そんな彼女に貢いでいるんだと。自分の身を滅ぼすだけだ、早く別れろと。色んな奴が僕にそう言うが、僕にその気は無い。


君はたまにしか僕の家に遊びに来ない。来ても疲れたと言って直ぐに寝てしまう。大学でなら君に毎日会える。だけど君はいつも違う匂いを身に纏っている。

知たところでどうも思わないから教えて?昨日は誰と寝たの?


僕の前ではいつも君は笑顔だ。そう、ただ笑顔だ。



だからこそ


僕は今日も笑われてあげる。


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