第2層攻略(その2)
話を膨らませられず、キリの良いところで切っていたら、ブツ切りになってしまいました。
ギルドから無事にお金を借りたパーティー『エキなんとか』は、ポーション購入後第2層ボス攻略に出発した。
適正レベルの関係で、すぐにボス部屋に着く。
今回の作戦は、一切みんなに説明していない。説明したら、ドン退きされ、断られる可能性が高かったからだ。
とにかく信用してくれ、もし俺がダメだったらみんなで俺を持って帰ってくれ、みんなの実力なら、そのくらいは可能だろう。それだけを伝えて、俺たちはボス部屋に入った。
ボスがポップする。それまで約5秒。俺は8体の妖精をイメージし、名前をつける。
火、風、土、水、光、闇、時間、空間
「私は拒絶する。全てのダメージからパーティーを護れ。『盾舜八花』!!」
8体の妖精を立方体に配置し、全てのダメージから分離する事を選択する。
YES or NO
選択の自由さんも慣れてきた様だ。選択肢の出る迄の間が無くなった。
「アタタタター」が出来た時に気づいたんだ。百歩震拳は子供の頃テレビで見た事があった。有名なカンフーの先生が実演していた。バラエティー番組で。だからこの技が存在すると確信していた。
でも、世紀末覇王や七つの傷を持つ男を俺は見たことが無い。それなのに、百烈拳は出来た。
これは、俺がイメージできる事で、この世界の魔法を使わずに出来る事なら、選択の自由さんの力で、選択する事が出来るんじゃないか?
だったら、まずはパーティーの防御を固めよう。3つだと平面の防御しか出来ないから、もう一つ増やして、立体の防御を出来るようにしよう。
待てよ、だったら8個にして、全方位からの攻撃を無効化出来るほうが良いんじゃないか?
使う能力は魂魄を斬る刀からも身を守れる能力だろう。
そうやってパーティーの安全を確保したら、次の選択をする。
「3分後に、強制的に混乱回復ポーションを使用する。」
YESorNO
また選択肢が短くなった。
YESを選択した瞬間、ポップし終えたボスが混乱の魔法を掛けてきた。
短くて済みません。




