表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライオンと羊の夢の中  作者: 春奈優
2/2

始まり

彼女を見かけることはそれ以来なかった。あのときどうして声をかけなかったか? そんなこと僕のほうが何度も後悔したさ。でもね、物事には正しいタイミングとそうじゃないタイミングがある。それは時間の経過とともに分かってくるものだがーあるいは、永遠に分からないものであるのだがー そのとき彼女に声をかけることは、正しいタイミングではなかったのだと思う。僕は自分が決断することになるべく躊躇しないように生きることを心がけている。結局のところは気の持ちようだ。 答えはあとでどうにでもなるものだよ。

僕は2010年に大学入学のために栃木から上京した。それほど田舎ではないし、確実に都会ではない。何もない辺鄙な町から移動してくることは、それなりの心の高揚があった。一人で生きること、そのことに対する憧れが人一倍強かった。もちろん経済的に見れば、独り立ちしたわけではないのだが、一人暮らしというだけで、少し大人になった気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ