影狼伝記―予告編―
あらすじにも書きましたが、めちゃくちゃ思いつきな書き物です。ただ本編は書いていくつもりです。
もちろん、もう一個の方も今書いていますが、そっちは終わらせます(ぇ
本編ができた時は、よろしくお願いします。
燃える、燃える。炎が燃える。
見慣れた町を、紅蓮に染めて。
曇天の空を、真っ赤に飾って。
立たずむ彼に、灰の雪が降る。
耳障りなサイレンが、不気味な反響を生む。
・・・・・・・ェ・・・・・
サイレンの中から声がする。
だんだんだんだん、大きくなる。
・・・・・・ヵェ・・・・
声がするのは、頭の中。
気づくと頭が、熱くなる。
どんどんどんどん、熱くなる。
・・・・・・カェ・・・
どんどんどんどん、大きくなる。
・・・・・カエ・・・
だんだんだんだん、熱くなる。
・・・・・タカエ・・・
そうして彼は、知ってしまう。
嘘ばかりの、世界の真実。
そうして彼は、見つけてしまう。
作り物の、世界の姿。
・・・・・タカエ・・・
ようやく声が、はっきりする。
それは彼が、求めた物。
それは彼を、求める物。
タタカエ。
「・・・戦うさ!」
閉じた瞳が、開かれる。
真っ赤な炎を、映した瞳が・・・。
これは世界を旅した物語。
仲間を見つけた物語。
世界を変える物語。
これは世界を
壊す物語。