息抜き回) 神と人の祈り草w ~前編~
ギャグ展開の方が長くなるのはなぜだろう・・・?
第一話「降臨はノープラン」
――間違って降りた訳じゃない、たぶん。
【高天原・作戦会議室(仮称)】
天照「では、いよいよ“地上プロジェクト”を開始するわよ」
オモイカネ「はい。これが選ばれし降臨者のリストでございます」
(パッと光る巻物が展開される。候補者の中にはやたらガタイのいい雷神や、何故か小脇に魚を抱えた海神の姿も)
アメノコヤネ「ふむ、誰が行くにしても前線での交渉と開拓は困難でしょうな」
アメノウズメ「でもねー、カリスマ性も必要だと思うのよ!見た目とか!あと顔!ほら、あたしみたいな!」
(場がざわつく)
天照「……うるさい。ということで、今回の任務は――」
\\ニニギノミコト、あなたよ。//
(バァァァァン)
ニニギ「えっ、オレ!? いや、え? ちょ、選考理由は!?選考理由は!?」
オモイカネ「ええ、あなたの“柔軟性”と“運命を繋ぐ力”に期待しています」
ニニギ「それ絶対“扱いやすさ”って意味ですよね!?オレ以外の候補、やたら濃かったし!? てか地上って、めちゃくちゃヤバいとこじゃないですか、神のくせに祟る奴とかいて……!」
ウズメ「大丈夫よ!最初は怖くても、そのうち慣れるって!あと、馬も用意しておいたから!」
ニニギ「馬でどうにかなる気しねぇぇぇ!!」
【降臨直前・空中にて】
(光の柱の中を降下するニニギ、神馬に乗りながら)
ニニギ「うわあああ怖えええ!てかマジでオレだけ!?もっと正式な手順とか、見送りとかないの!?」
(すると突然、空間がビリッと歪み、謎の二人が空中で現れる)
ニニギ「え!?誰かいる!?って、ええぇぇぇえ!?ちょ、ちょっと待て!!!」
(ピンク色の花のような衣をまとった少女・コノハナサクヤと、落ち着いた雰囲気の黒髪の姉・イワナガが並んで降り立つ)
ニニギ「君たち!サクヤとイワナガじゃん!!まだ本編出てきてないでしょ!?
なんで先に降臨してんの!?ねぇ!?タイムライン破壊してるよね!?」
サクヤ「だって……逢いたかったんだもん♡ 時空?歪めればいいじゃない?」
ニニギ「軽っ!!時空、そんなにペラい感じで捻っちゃっていいの!?なんで笑顔で言い切れるの!?怖い怖い怖い!」
イワナガ「……面白……いえ、二人を見守る義務がありますので」
ニニギ「今、“面白そう”って言いかけたよねぇぇぇぇ!?なにその微妙な目のキラつき!!オレもう降臨よりもこの姉妹がこええ!!」
サクヤ「ふふっ♡ だいじょうぶ、ニニギ様がどこにいても、私、いつでも逢いにいくから」
ニニギ「重い重い重い!!顔が可愛いのに台詞がホラー!!やっぱ降臨やめていいですか!?今からでも!!」
イワナガ「……姉を止めるのも私の役目ですので。ニニギ様、逃げ場はありませんよ」
ニニギ「えぇぇぇ!?サクヤ止めつつ地味にオレも閉じ込めにきてない!?冷静な顔で詰んでくるのやめて!?天界より自由がないよ今!!」
(神馬、ふと首を振る)
ニニギ「お前も呆れてる顔してるじゃん!?」
(そして、場面は――)
【地上・曇天の中】
(降臨の光が収まり、地に立つニニギと神馬)
ニニギ「……ふぅ。とりあえず無事に着地……できたか?」
(あたりは静寂。空気は重く、何かを孕んでいる)
ニニギ「――って、おいおいおい、なんか地味に不穏な雰囲気じゃない!?」
(耳を澄ますと、どこからか風の声がする)
風の声「……誰だ、おまえは」
ニニギ「ひぃぃ!?喋った!?風が喋った!?え、何!?敵!?幽霊!?神様!?いや、こっちも神だけども!!」
(声は続く)
風の声「……その名、ここに記すべきか否か。我らは見極めねばならぬ」
ニニギ「なにその審判感!プロローグのボス!?ってか何が“記す”だよ、オレの名前、降臨の光に書かれてなかった!?え、まさか書き忘れ!?アマテラス様!?やっちまいました!?」
(神馬、ふたたび小さく鼻を鳴らす)
ニニギ「……はぁ、これ絶対ろくなことにならないやつだよな……」
(しかし、ふと空を見上げる)
ニニギ「……けど、あの人たちはオレに“繋ぐ力”があるって言ってた。
逃げたくても、逃げきれないってのは……まあ、つまり、やるしかねぇのか」
(ほんの少しだけ、目に覚悟が宿る)
神馬「ヒヒン」
ニニギ「よし、行こうか。どうせなら面白……じゃなくて、“ちゃんとした歴史”を作ろうぜ」
(空はまだ曇っている。でも、その先に、何かが待っている)
つづく!
第二話「遭遇はノーガード(でも見えてる)」
――だいたい森の神は話を聞かない。あと見てる。
【地上・森の入り口】
ニニギ「……さて、降りてみたはいいけど……」
(森の入口で腰に手を当てるニニギ。空はどんより、足元はぬかるみ、空気はどこか湿って重い)
ニニギ「地上ってもっとこう、パーッと明るいのかと思ったら、ホラーじゃん。
あと虫がデカい。さっきから視界の隅でバッタの親戚が跳ねてる」
神馬「ヒヒン(わりと普通)」
ニニギ「やっぱ神馬お前、心読んでるだろ……」
(すると、どこからか視線を感じる)
ニニギ「……なんか、見られてる気がするんだけど」
???「………………(ジーッ)」
ニニギ「……って、いるじゃん!!!影の濃いところに目、あるじゃん!!動いたじゃん!!!」
(草陰から、ヌッと現れる“何か”の影。角のような枝。じっとこちらを見ている)
???「ニンゲンではないな。だが、あの光から来た者……」
ニニギ「説明なしにジャッジ入った!?なに!?精霊?神様?それとも鹿!?いや、鹿だったら喋らないよね!?」
???「我は“カミ”と呼ばれしもの。名など、要らぬ」
ニニギ「いや、要るよ!呼べないから!君が『カミ』って名乗ったら、全方位が“誰!?どの神!?何神!?”って混乱するから!!カテゴリーじゃなくて名札持ってきて名札!!」
???(もはや木の精霊みたいな存在)は、じっとニニギを見つめる)
森の神「名を持つということは、ここでは祀られることと同義。我が名を求めるか?」
ニニギ「いや、急にシリアスモード入れるのやめてもらって!?温度差で風邪ひくわ!!でも……」
(少しだけ目を伏せる)
ニニギ「……祀られるのが名なら、“忘れられる”のも名ってことだよな。
だったら、あんたの名は……誰に、忘れられたんだ?」
(森が静かになる。葉の擦れる音すら止んだようだ)
森の神「………………」
(しばしの沈黙ののち、風の中から声が返る)
森の神「……忘れられたわけではない。ただ……“呼ばれなくなった”のだ」
ニニギ「……そうか」
(森を見上げる)
ニニギ「じゃあ、オレが“呼ぶ”。誰かがもう一度、呼べるようにすればいいんだろ?」
森の神「……それが、おまえの“使命”なのか」
ニニギ「使命かは知らないけど……そうしないと、帰れそうにないからな」
(神馬、またしても小さく鼻を鳴らす)
神馬「ヒヒン(やれやれ)」
ニニギ「お前、帰る気ないだろ……」
(と、背後で声が)
???「ニニギさまぁ〜〜♡♡♡♡♡」
ニニギ「うわああああああああ!!!?まって!?今の流れでそのテンションやめて!?超浮く!!」
(木の上からふわりとサクヤが降り立つ)
サクヤ「ふふっ♡森に入ったって聞いたから、ちょっと先回りしておいたの」
ニニギ「GPS搭載してんの!?怖い!!あと情報どこから漏れてんの!?森のWi-Fi!?森の神がSNS!?!?」
(さらに、草をかきわけてイワナガが現れる)
イワナガ「サクヤ。言ったでしょう。少しは距離を……いや、もういいです」
ニニギ「投げたよね!?諦めたよね!?なんかその視線が一番怖いのよ!?」
森の神「……にぎわってきたな」
ニニギ「そりゃにぎわうわ!!姉妹で時空歪ませながら追ってくるんだもん!!“恋”って言えばなんでも許されると思ってるタイプ!!」
サクヤ「だって……恋って、祀ることと似てるでしょ?」
ニニギ「うまいこと言ってるようで、ぜんぜん怖さ軽減してないからな!?あくまで神話ギャグパロですこれ!!読者引かないで!!」
イワナガ「――それでも、祀られなくなった神がいるなら。
誰かが、もう一度“名を呼ぶ”ことが必要でしょう。たとえば、貴方が」
ニニギ「……真面目な顔されると、なんかやらなきゃいけない気になるんだよな……」
森の神「……おまえの“名”がここに刻まれる日、我もまた、名を語ろう」
ニニギ「やたら詩的なこと言うけど、こっちは命がけなのよ!?てか語って!?オレもう名前呼ぶ準備してるんだから語って!?いやむしろ名乗って!?お願いします!!」
(その頃、草むらで何かがぴくりと動いた)
???「……なにやら、妙に騒がしいのう。あの騒ぎ、“天津神”じゃな?」
???「……ついに来たか。“地上”と“天”が交わる時が……」
(まだ見ぬ存在が、気配だけを残し、森の奥に消えていった)
つづく!
第三話「境界はノーブレーキ(でも礼儀は大事)」
――森を越えれば、そこは獣たちの領域。話せば分かる?いや、たぶん殴られる。
【地上・獣の住処へ向かう道中】
ニニギ「……あの森、まだ出た気がしないんだけど」
イワナガ「実際まだ境界線を出ていません」
サクヤ「でも、雰囲気変わったよね。ちょっと……獣くさい♡」
ニニギ「今、心なしか“♡”がすべてを台無しにしてない!?あと獣くさいって喜ぶな!!」
(神馬がぴくりと耳を動かし、首を高く上げる)
神馬「ヒヒィン(警戒)」
ニニギ「お?お?なんか出る?出る系?敵?出落ち?動物ギャグ担当?てか森でこれ以上出られてもキャパオーバーなんだけど!?」
???「……グルルル……ガルッ……」
(音の先から、しなるような影──
一頭の巨大な白い狼が姿を現した)
サクヤ「あっ♡もふ♡」
ニニギ「その反応よ!!!」
イワナガ「静かに、サクヤ」
狼「……貴様ら、境界を越えてきたか。何者だ?」
ニニギ「ちょっと待って!?さっきから動物が流暢に喋りすぎ問題!!あとオレ、挨拶のタイミング見失ってるんだけど!!」
狼「名を問う。貴様、“神”か、“ヒト”か」
ニニギ「え、なんで急にスピリチュアル面接?じゃあ“天津神”で──」
狼「――貴様は、“どちらでもない”。」
ニニギ「ちょっとその診断、結果早くない!?しかも納得いかないんだけど!?点数教えて!?」
狼「“天津”であり、“地”に立つ。
“神”を名乗りながら、“人”の道を歩く。
そのような者に、我らの地を踏む資格があるのか――我は、試す」
ニニギ「やっぱ戦うんじゃん!!この流れってだいたい“力こそ正義”じゃん!!」
(神馬、踏み出そうとするも、イワナガが制止する)
イワナガ「これは、彼自身が応える場面です」
ニニギ「えぇぇぇぇ!?いやだって相手、目の奥が戦国時代なんだけど!?こっち“下界エンジョイプラン”で降りてきたはず!!」
サクヤ「がんばれ♡応援してるよ♡骨、拾ってあげる♡」
ニニギ「最後の♡がぜんぜんフォローになってねぇ!!」
(狼が牙を剥く。その気配は明らかに、試練としての“咆哮”)
狼「問う――“神”とは、何か!」
ニニギ「……“祀られるもの”であり、誰かの“祈りのかたち”だ」
(狼の目が細められる)
狼「……では、“ヒト”とは何か!」
ニニギ「……“祈るもの”であり、忘れてしまうもの」
狼「ならば――“貴様”は何だ!!」
ニニギ「……“忘れられたもの”の名を、もう一度祈りで繋ぐための……そう、“祈りを繋ぐ者”だ!」
(一瞬、空気が静まり、そして──)
狼「――気に入った!!!」
ニニギ「え!?通った!?急に採用!?じゃあ今の口頭試験だったの!?」
狼「貴様は、獣たちの地を歩く資格を得た。だが……足元には常に“祈り”を刻め。でなければ、すぐに食われるぞ」
ニニギ「ナチュラルに怖いこと言わないで!?何その“マナーが悪いとランダムエンカウント”システム!?」
イワナガ「……でも、今の言葉、わたしは少し安心しました」
サクヤ「私も♡ねえニニギさま♡“祈り”って、伝わるものなんだね♡」
ニニギ「やめて!?その流れで“だから未来の嫁”とか言い出すのやめて!?っていうかお前らまだ本編登場してないのに何しれっとヒロイン枠満喫してんの!?メタ的にアウトだよ!?」
狼「……妙な連れが多いな、貴様」
ニニギ「ほんっっとにな!!!」
(そしてその頃、さらに地の深くでは──)
???「……獣も味方したか。ふふ、あの若き“天津”……さて、次は“水”か、“祟り”か……」
(どこかで渦巻く気配が、静かに蠢いていた)
つづく!
第四話「祟りって言うな(マジで来るから)」
――忘れられたもの。それは、怒り。
それは、想い。そして時に、とても根に持つ。
【地上・森を抜けた集落跡】
(木々のざわめきの中、古びた鳥居がぽつんと立つ)
ニニギ「……この空気、なんか重くない?」
神馬「フゴッ(不安)」
サクヤ「さっきまでと違う……あんまり、嬉しくない風だね……」
イワナガ「足元を見て。ここは……かつて祀られていた神の“跡地”」
ニニギ「え、つまりそれって“今は祀られてない”ってこと……?」
???「祀られて、ないのではない。
祀ることを……忘れられたのだ」
(風が止まり、影が集まる)
???「我は“忘れられしもの”……
“祟り神”などという名で忌まれしもの。名は、とうに消えた……」
ニニギ「出たーーー!!言霊重たい系の神!!てか“名が消えた”って……シリアスやん、急に怖いやん!?」
サクヤ「……でも、それって悲しいよ。名前を呼ばれないなんて」
イワナガ「かつて、ここには祠があり、火が灯されていた……それが途絶えた。人が去った。想いも消えた」
???「そうして我も……消えるのを、ただ待つのみだった」
ニニギ「……なのに、何で出てきたの?オレを祟るため?」
???「否。貴様に、“名をつけて”ほしいのだ」
ニニギ「……え?」
???「我は、“在った”。
それを、誰かが“覚えている”こと。それが、存在の証だ」
サクヤ「……それって、“祈り”と一緒だよね」
イワナガ「名を呼ぶ。それは、その存在をこの世につなぎとめること……」
(ニニギ、目を伏せ、ふとひとつ息を吐く)
ニニギ「――じゃあ……お前の名前は、“ヨミヒメ”だ」
???「……なぜ、姫?」
ニニギ「“黄泉”の“ヨミ”じゃない。“読む”の“ヨミ”だよ。
読まれること、語られること、想われること。
それが“祈り”っていうなら、オレは、お前の存在を“読み継ぐ”」
(影が、そっと震える)
ヨミヒメ「……よかろう。名を賜った……その礼、いずれ返す。
ゆめ、裏切ることなかれ。“忘れられたもの”の痛み、知るがよい」
(風が吹き、影は薄れてゆく)
ニニギ「……これ、絶対また出てくるやつじゃん……中ボスじゃん……」
神馬「フゴッ(絶対そう)」
【その後】
サクヤ「でも、ニニギさま……ちゃんと、向き合えたね♡」
ニニギ「お前の“♡”つけときゃ許されると思ってる感じ、ほんとやめろ?」
イワナガ「でも……こうして少しずつ、“神”として、何かを結んでいるのですね」
ニニギ「……“神”ってさ、思ってたより……重いな」
(その目に、少しだけ本気の光)
サクヤ「でも大丈夫♡私が支えるから♡」
イワナガ「その前に“重さ”の半分はお前のせいでは?」
サクヤ「え〜?愛は軽やかだよぉ〜♡」
ニニギ「はいはい!ギャグパート戻ってきたな!?なんか安心してる自分がいるのムカつくわ!!」
(そしてその頃、高天原では――)
オモイカネ「……うむ、“ヨミヒメ”と名付けるとは……想像以上に成長が早い」
アメノコヤネ「ですが、面倒事も比例しておりますな」
オモイカネ「……想定内です」
(その手元には、“祀られぬ神々”の名が並ぶ巻物)
オモイカネ「“祈り”が途絶えし神々。次に彼が出会うは、“名を交わす神”たち……」
つづく!
第五話「君の名は(おまけに宗教戦争)」
――名を呼ぶ、それは絆。
でも時に、争いの種。
【集落・ふたつの祠】
(片方には“雨の神・クマナギ”、もう片方には“山の神・タカシロ”の祠)
村人A「おい、そっちで“クマナギ様”の名を出すな!ここは“タカシロ様”の村だぞ!」
村人B「いやいや、“雨”がなきゃ“山”も枯れるだろ!お前らが雨乞いサボってるからこのザマなんだよ!」
村人C「ほら揉めたー!これ何回目よ!?」
(神々の像がグラつく)
ニニギ「ねぇ、なんで像が怒ってんの!?物理で!?」
(神馬が像を避けつつ華麗にステップ)
イワナガ「……祀られることで、神は力を持つ。けれど、“祀り”が“信仰”に偏りすぎると、それは対立の旗印にもなり得る」
サクヤ「つまり、“うちの神サイコー!”って言いすぎると、他がムカつくのね!」
ニニギ「簡単に言うな!今まさに、その“ムカつき”で石像がパンチ飛ばしてきてんだよ!?」
(ドカーン!)
神馬「フゴーーッ!(これは神馬の仕事の範囲外ー!)」
【神々、降臨】
(煙とともに、二柱の神が姿を現す)
クマナギ「我こそが雨をもたらし、作物を育む!」
タカシロ「我こそが山を守り、命の源を繋ぐ!」
ニニギ「もうやめてーー!!ナチュラルに現世出てこないで!!」
サクヤ「ていうか、あの神様たち、若干キャラ被ってる……?」
イワナガ「被ってません。“ジメジメ系ナルシスト”と“ゴツゴツ系ドヤ顔”は別カテゴリです」
ニニギ「どうでもいい分析ありがと!!今は神バトル止めないと!!」
(※空中で神々が殴り合ってる)
【ニニギ、仲裁会議を開く】
(急ごしらえのちゃぶ台が地面に置かれる)
ニニギ「よし!落ち着いて!このちゃぶ台囲んで理性的に話そう!」
クマナギ「ちゃぶ台……?」
タカシロ「茶菓子はあるのか」
ニニギ「落ち着いてんじゃねーかよ、わかりやすいな!!」
(和菓子を出す神馬)
神馬「フゴッ(どーぞ)」
【話し合いの結果】
ニニギ「……つまり、どっちの神も“人の暮らし”には欠かせないってことで、
互いに信仰が違うのは当然。でも、祀り合うことは争いじゃなく“共に祈る”ことにできる。……それじゃ、ダメ?」
クマナギ「……ふむ」
タカシロ「……それも、悪くない」
(ようやく空が晴れる)
村人A「……さっきまでの騒ぎが嘘みたいだな……」
村人B「……そろそろ、両方の神を祀る祭りでもやるか?」
村人C「名前、どうする?」
ニニギ「――“祈り祭”。名前はそれでいい」
【シリアスちょい入れ】
イワナガ「“名”は、時に刃にもなる。けれど……祈りの形にできたなら、それは……」
サクヤ「……誰かを繋ぐ、橋になる」
ニニギ「……うん。祈りって、そういうもんであってほしいよな」
(ふと、遠くの森に気配)
神馬「フゴッ(次、来るぞ)」
ニニギ「もう!?落ち着かせてくれないのねこの世界!!」
【高天原】
オモイカネ「“名を交わす”ことに成功したか……。だが――」
アメノコヤネ「その次に待つは、“交わることすらできぬ者”たち……」
(巻物に“忘れられた神”の記録が浮かび上がる)
つづく!




