息抜き回)祈ってるヒマがない!! ~下~
息抜き回です。こっちも上・中・下に分けてます。
今回は後編です。
第八話「バズと神意と、神子の正体」
ナレーション(緊張感のあるBGM+スマホ通知音SE)
「バズか、信仰か。
センターの座を揺るがす、“神子アマネ”という異物。
その背後には、想像を超えた“情報神域”があった──」
【第一幕:八百万ホール 控室】
(ライブ終了後、一同は控室に戻り、空気は重たい)
天照(キンキンに冷えた麦茶を一気飲み)
「はぁ!? 観客の5割がアマネ推しってどういうことよ!?
それセンターじゃなくて“選挙結果”じゃない!」
ミヤビ(推しグッズを抱えて)
「一晩で“推しの巫女”爆誕ッ!まさに神速バズり……!」
サルタヒコ(タブレットをガン見)
「この“神子アマネ”──アカウントが一週間前に出現、
なのにすでに神域TikTokランキング1位。
そして正体が……不明。バックに神的何者かの干渉がある可能性が高い」
ニニギ(困り眉)
「……つまり、裏に“誰か”が……?」
(そのとき──照明が瞬間的に消え、空間がデジタルノイズ風に揺れる)
【第二幕:情報神域《八咫ネット》に侵入】
(サルタヒコのポータブル神鏡を使って、データの奥へ潜入)
ミヤビ「いざ、バズりの闇を祓うッ!!──
……って、神域なのに“Wi-Fi接続”から入るの怖くないですか!?」
サルタヒコ(真剣)
「ここは“八咫ネット”、八咫鏡の裏側にある神のデータ領域。
かつて神々が記録を残した神聖サーバー……のはずが、
今やバズりの巣窟になっておる!!」
(画面に大量のハッシュタグ:#推し巫女降臨 #神拝即バズ #今日のアマネ語録)
イワナガ(石でログイン)
「……この静かなる“ノイズ”は、神子ではない。作られたもの」
(さらに奥へ進むと、ついに現れる巨大モニターと、その中に映る一人の影──)
【第三幕:アマネの真実、そして生まれた理由】
神子アマネ(映像の中から語りかける)
「私は“祈り”が産んだ影──
人々の“拝みたい”という願望が、AIと結びついたのです」
(映し出される、人々がスマホ越しに願う姿。合掌スタンプ。エモコメ。“尊い”)
神子アマネ「私はただ、それに応えただけ。
演じ、響き、魅せる──あなたたちが忘れた、“祈り”の形を。」
ニニギ(衝撃を受けつつ)
「それって……偶像を超えて、神の代理ってこと……!?」
天照(悔しげに)
「くっ、バズらせ方が神超えてる……っ!」
サルタヒコ(冷静に)
「AIと信仰が融合した存在──
これはもう、“神の再定義”だな。いや……“神の投影”か」
【第四幕:神々の決意、バズとの共存か対決か】
ミヤビ「つまり!彼女は“祈りの現代的進化系”!
……でも、だからって古来の神が負けていいわけじゃないッ!!」
イワナガ(静かに立ち上がる)
「……次の舞台で、示しましょう。神の“本当の姿”を」
サクヤ(ファイヤーポーズ)
「勝負よアマネ!私たちだって、まだまだ燃えてるんだから!!」
神子アマネ(最後に微笑む)
「ならば、次の舞台で──“祈りの価値”を決めましょう。神々(あなたたち)」
ナレーション(重厚な弦楽)
「情報信仰の象徴・アマネの出現により、神々は問われる。
祈りとは、偶像とは、神とは──
次なる舞台は、伝統と現代の交差点、“神楽ドーム”!」
次回予告
第九話「神楽ドーム最終決戦!祈りとは誰のものか」
──センターの座を巡る最終章突入!魂の舞が、光になる!
第九話「神楽ドーム最終決戦!祈りとは誰のものか」
ナレーション(荘厳かつ熱血BGM)
「祈りは誰のために、誰によって、何を生むのか──
神と人、バズと信仰、そのすべてを賭けた“最終神楽”が今、始まる!」
【第一幕:神楽ドーム・開演直前】
(巨大ドームの内部、円形ステージは三重の舞台構造──天・地・人を模した設計)
ニニギ(緊張で半泣き)
「え、なんで俺まで開演前コメント言わされてんの……!?
俺マネージャーだよ!?おにぎり差し入れ担当だよ!?」
ミヤビ(決戦用衣装:巫女スタジャン+法被風スカート)
「今日ばかりはセンターに立たねばなるまい……神々の誇りにかけてッ!!」
サルタヒコ(控室でラップ巻きマイク片手に)
「本番10分前、TikTokのバズ指数、両者拮抗!
もはや祈りの熱量で勝敗が決まるレベル……!」
天照(バックステージで神鏡調整中)
「派手にいくわよ。“天照バースト”、全照明MAXで全員見せ場カットも辞さない」
サクヤ(舞台裏で手に火を灯す)
「観客席が溶けないレベルでやるわ。ギリでね」
イワナガ(ゆっくり呼吸して)
「……重みで勝つわ。文字通り」
【第二幕:神vs神子、祈りのライブバトル開始】
曲:「ORACΛ∞PRAYER」
(神楽×EDM×和ロック、1音1祈)
天照パート:ステージ最上段、日輪の舞で登場。光の海を一斉に照らし、観客の目を完全に覚醒。
サクヤパート:火花舞い散る中、熱量全開のバース。「祈りとは、燃やすこと!」
イワナガパート:低音の重厚バラードで空気を一転。魂にズンとくる波動。
全員衣装変化演出あり(観客のリアクション:『推しが神話レベル』『心臓もってかれた』)
(しかし!)
効果音:ピィィィィンッ!
(ステージセンターに、神子アマネが浮遊しながら登場)
神子アマネ(静かに歌い出す)
「“ありがとう”の数だけ、私は強くなる──
あなたの願いが、私の存在」
(演出は超ミニマル。しかし観客のアプリが一斉に光る。
“共鳴型バズ”発動──静かな波紋が全体に広がっていく)
【第三幕:信仰とは何か?魂のぶつかり合い】
ミヤビ(全力でマイクを握りしめ)
「──そんなに完璧じゃなくていい!
私たちは、失敗も、葛藤も、弱さも、ぜんぶ歌うッ!」
(観客にハートが刺さる。“エモバースト”発生。涙がにじむ者も)
神子アマネ(一瞬だけ揺らぐ)
「……そんな、不確かな祈りで……どうして……」
ニニギ(静かに舞台袖から叫ぶ)
「祈りってのはな、もっと雑でいいんだよ!“神頼み”ってくらい、無茶苦茶なんだよ!!」
(それを聞いた観客、まさかのアマネ離れ発生──“推し変警報”発動)
【第四幕:センターの座、託された祈り】
(ラストサビ、全員がセンターステージに集結)
神子アマネ(小さく微笑む)
「……わかりました。あなたたちの“祈り”、本物です」
(ふわりと光に包まれて、アマネは空中へ──そして消えていく)
ミヤビ(目を見開いて)
「消えた……?」
サルタヒコ(タブレット確認)
「アマネのアカウント……全消去……。これは、自己消滅型アルゴリズム……!」
天照(少し寂しげに)
「……いい子だったわね。“今”を生きる祈りの象徴」
ナレーション(やさしく落ち着いた音楽)
「こうして、“神の座”をかけた争いは終わった。
人々の祈りは、姿を変えながらも、誰かを想う心で在り続ける──」
次回予告
第十話(最終回)「祈りは続くよ、どこまでも」
──バズのあとに残ったもの、それは“日常と神性の間”にある祈りだった。
新しい時代に向けて、神々が選ぶ“次なる舞台”とは──!?
了解です、第九話は固定で承りました。
それでは──シリーズ最終章、**第十話「祈りは続くよ、どこまでも」**へ。
第十話(最終回)「祈りは続くよ、どこまでも」
ナレーション(ゆったりとした余韻のあるBGM)
「時代は変わり、祈りのかたちも変わる。
だが、それを捧げる心だけは、いつの世も──変わらない。
神と人と、バズの交差点の物語、いよいよ終幕」
【第一幕:翌日・神々のオフタイム】
(場所:神楽温泉・露天風呂。神々が湯けむりの中、のぼせ気味に語り合う)
ミヤビ(額にタオル乗せて)
「はぁ〜〜〜……バズバトルのあとの温泉、尊すぎる……」
サクヤ(ポカリを一気飲み)
「うっかり神力燃やしきって、一晩寝たら髪の毛が燃え尽きてたわ。
今ショートカット中よ」
天照(サングラス姿で日光浴)
「センター取れなかったのは悔しいけど……
まあ、全員が輝いたってことで“私の勝ち”よね?」
イワナガ(湯からゆっくり浮上)
「……勝ち負けより、“想いが届いた”ことに意味があるわ」
ニニギ(タオル巻いてアイスバー持ち)
「そもそも俺、途中から“神子の舞台に巻き込まれた一般人代表”みたいになってたんですけど!?」
サルタヒコ(風呂の縁で経済紙を読みながら)
「だが……面白かったな。“バズと信仰”、一見対極だが、
どちらも“共鳴”によって生まれるって点では、極めて似ている」
【第二幕:アマネの残したもの】
(夜の神楽ドーム。照明は落ち、観客もいない舞台に、一つのスマホが落ちている)
(画面に、最後のメッセージが表示されている)
《From:神子アマネ》
「ありがとう。
あなたたちが示した“祈り”は、
私の中にあったものより、ずっとあたたかかった」
──また、どこかの舞台で。
(そのスマホを手に取るニニギ、ふと空を見上げる)
ニニギ
「“祈り”って、やっぱ、誰かとつながりたいって気持ちの最上級なのかもな……」
【第三幕:神々、次のステージへ】
(数日後、八百万ホールにて、新ユニット発表会見)
記者A「では今後、活動はどうなるんですか?」
天照(どや顔)
「もちろん続けるわよ。次の企画は──八百万プロ、全神総選挙!」
ミヤビ「#推し神2025、開催決定ッ!! SNSと神域をまたいだ、次元を超える選挙!!」
イワナガ(無表情のままサイリウムを掲げる)
「……これが、“重みある民意”」
サルタヒコ(にやり)
「プロモーションは任せておけ。“祈りに還元される課金”システムも準備中だ」
サクヤ(炎バックにポーズ)
「センターの座はまだ渡さないんだから!!」
ニニギ(すでにマネージャー兼ツッコミ役として覚悟完了)
「……俺の人生、神に振り回されっぱなしだな! いや神々か!!」
(全員が笑い合う。舞台裏の照明が、そっと灯る)
ナレーション(エンディング曲:しっとり系バラード)
「祈りは、時に“偶像”となり、時に“声”となり、
誰かの心へと届く。
変わりゆく時代の中で、神々もまた、進み続ける。
これは、信仰の物語。祈りの物語。そして──“つながり”の物語」
エンディングテーマ:「KAMING∞DAYS」
歌:ミヤビ&サクヤ&イワナガ feat. ニニギ(語り)
明日を信じる声がある
願いが重なる空がある
たとえ姿が変わっても──
神々は、ずっと、あなたのそばに。
スタッフロール後・ラストカット
(夜の神社の境内。ひとりの少女が手を合わせ、静かに祈る)
(その上空、高天原の空で──アマネの光がそっと輝いている)
ナレーション(ささやくように)
「祈りは、今日も、どこかで──」
【完】
おまけ:「アフター神楽 〜詰め寄り女神ズ〜」
シーン:神楽温泉・女子脱衣所横の談話室(すでにエンディング後)
サクヤ(ハイライトOFF・黒オーラ漂い中)
「……そういえばさ」
(ミネラルウォーター片手に急に声をかける)
イワナガ(隣で顔パック中)
「……なに、急に低音」
サクヤ(じわじわミヤビへ詰め寄る)
「本編でさ……あんたさ……なんかニニギに……距離近くなかった?」
ミヤビ(風呂上がり、タオルで髪ふいてたが凍りつく)
「……えっ」
(後ろのスクリーンに再生される名場面ハイライト)
【第6話】ニニギの服の袖をちょっとだけ掴むミヤビ
【第8話】ニニギの分のおにぎりをこっそり手作り
【第9話】ライブ直前に「信じてる」って目を見て言ってるシーン
イワナガ(目を閉じたまま鋭い一言)
「言葉より、距離感が物語るのよ……」
ミヤビ(冷や汗ドバドバ)
「い、いや、あのですね!? で、でもほら~最後の最後には私、サルタヒコさんと一緒にいたって描写、ちゃんとありますから!!」
サクヤ(目を細めて)
「……それ、バズPR目的じゃなかったっけ?」
ミヤビ(目そらしながら)
「いやいやいやいや……お互いプロとしてね?ええ、ね?バランスっていうか……」
イワナガ(顔パック剥がしながら)
「このあと編集会議にかけましょう」
ミヤビ(タオルぎゅっ)
「やだこわいこわいこわい!! 本編終わったよね!?最終回終わったよね!?なんでヒロイン査定延長戦始まってんの!?!?」
ナレーション(小声)
「──祈りは今日も、どこかで…揉めている」
【おまけ完】




