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八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった  作者: 根立真先
動乱編

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ep107 フェエルの闘い(フェエル視点)

「ええと、フェエルくんとミアちゃんだっけか」


 特別クラスのノエルくんは、見下すような視線をぼくたちにぶつけながら手元のナイフをくるくると回した。


「それとも、特待生ヤソガミの子分って言ったほうがいいのかな?」


 その言い方にムッとした。

 ぼくたちがナメられているということよりも、ヤソみんが悪く言われているように感じて不快になった。


「ヤソガミくんは子分を従えたりするような人じゃない。間違っていること言わないで」


 ぼくよりも先にミアちゃんが反論した。

 ミアちゃんも、ぼくと同じ気持ちみたいだ。


「そうだよ。ノエルくんはヤソみんのことを知らないだけだよ」


「そりゃあ他人だからね。ま、君らがヤソガミを慕ってるってことはわかった。ヤソガミにとってもきっと大事な仲間なんだろう。それって、つまり...」


「?」


「君らを痛めつければ、ヤソガミも困るってわけだ」


 ノエルくんは残酷な眼つきでニヤリとした。

 背筋がゾクッとする。

 かつてトッパーくんたちには感じなかった、戦慄のようなものを覚える。


「ミアちゃん。気をつけて」


「わかってる。あの人、危ない感じがするよね」


「うん。トッパーくんのような不良とはまた違う」


「でも、大丈夫」


「うん。...え?」


「エトケテラのような本物の犯罪者に比べたらね」


 ミアちゃんが一歩前に出た。

 そうか、と思った。

 ミアちゃんは魔法犯罪組織に(さら)われたことがあるんだった。

 その時の恐怖に比べればマシなのかもしれない。


「ごめん、ミアちゃん。ビビってちゃダメだね」


 ぼくも一歩前に出て、ミアちゃんの横に並び立った。

 互いに横目で頷き合い、すっとアルマを構える。


「特異クラスの落ちこぼれのくせに、生意気な眼つきだ。気に入らないな〜」


 ノエルくんはやや苛立ちを浮かべ、くるくるとナイフを回すのを止めた。


「ま、君らみたいに弱そうなのを、痛めつけるのもまた一興か」


「ミアちゃん。ぼくが彼の足を止めるよ。そうしたらお願い」


「わかった」


「おれの足を止める?そんなこと、できるのか...な!」


 語尾と同時に、ノエルくんがその場でナイフをびゅっと振り抜いた。


「ミアちゃん!さっきみたいな小爆発が起きるかも!」

「うん!」


 ぼくとミアちゃんは左右に分かれて大きめに跳び退いた。


 ボガァァァン!


 予想どおり小爆発が起こった。

 凄い。

 まるで手製の爆弾を投げているみたいだ。

 早いとこ彼の足を止めたいと。


「〔牽牛花(イポメア・ニル)〕」


 すぐに魔術を実行した。

 剪定(せんてい)バサミで切れ目を入れた葉っぱがむくむくと巨大な朝顔になり、ノエルくんに向かってシュルシュルと(つた)が伸びていく。


「よし!」と思ったのも束の間。


 スパァッ!スパァッ!


 いつの間にか両手にナイフを構えていたノエルくんは、迫ってきた朝顔の蔦をあっさりと斬ってのけた。

 しかも、斬られた蔦の切断付近が熱で焦げている?


「ざ〜んねん。おれの〔爆裂ナイフ〕には通じないよ?」


 ノエルくんは余裕の笑みを浮かべた。

当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

面白かったら感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

気に入っていただけましたら今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

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