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八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった  作者: 根立真先
動乱編

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105/162

ep105 vs斧使い

 さて、マッキンリー相手に何の魔法を使おうか。

 一番コントロールできるのは〔建御雷神(タケミカヅチ)〕になるけど、最初の授業で使った〔闇淤加美神(クラオカミ)〕を試したい気持ちもある。

 などと考えいる暇はなかった。


「ヤソガミぃぃ!!」


 マッキンリーが斧を振りかざして飛びかかってきた。

 ちょっとは準備させてくれ!

 とりあえずあんな斧攻撃を木の御神札で受けられるはずがない。

 かわさなければ!

 

 ドガァァァン!!


「!!」ギリギリで跳び退がりながら驚愕する。

 俺にかわされて地に撃ちおろされた斧は、凄まじい衝撃とともに地面を(えぐ)った。


「なんだその威力は!?」


「これだけじゃねーぞ?」


 かわされたのにもかかわらず、マッキンリーがにやりとした。

 その理由はすぐに判明する。


「地面が!?」


 なんと、大地震が起きたように地面にガガガガッと亀裂が走る。


「くっ!」


 ガタガタになった足元にバランスを崩した。

 斧の一撃で大地に亀裂が走るって、どんだけのパワーなんだ?

 いや違う。

 これは物理的な力によるものじゃない。


「そうか、魔法か!」


 マッキンリーは斧を肩に担ぎ、俺を見下ろすように唇の端を上げた。


「おれは地魔法の斧使いだ。おれの『大地の斧(ティターン・アックス)』は、大地を砕く。いわば地神の一撃」


 奴が自分で言うとおりの強烈な一撃だ。

 だけど、学級委員長やセリクのように水や炎を操る訳じゃない。

 マッキンリーの場合、あくまで物理攻撃の延長だ。

 であれば俺がすべき対応はシンプル。

 距離を取って魔法を放つだけだ。


「お前が考えていることはわかるぜ。ヤソガミ!」


 俺が魔術の動作に入ると同時に、マッキンリーがその場で斧を振り上げた。


「〔斧地震(モートゥス・テッラエ)〕」


 ズンッ!と地面に撃ちおろされた斧。

 次の瞬間、先ほどと同じように亀裂を伴って足元の大地がグラグラッと揺れた。

 

「くっ!」


 体勢を保とうと魔術を中断し、両足を踏ん張った。

 すぐに魔法を、と御神札を構え直した時はもう遅い。


「ヤソガミぃぃ!」


 敵はすでに目前まで飛び込んできていた。

 ヤバい。どうする?避けられるか?


「小僧!御神札じゃ!」


 イナバの声に、反射的に御神札を構えた。

 といっても魔術の動作じゃない。

 防御の姿勢だ。


 ガギィィィィ!!


 自分でも理解できない。

 なぜ、こんなことができているのか。


「おれの斧を、防御しただと!?」


 マッキンリーは目を()いて驚いている。

 そりゃそうだろう。

 何より自分自身が一番驚いている。

 俺は木の御神札で、斧の一撃を受け切ったのだ。

 

「ヤソガミ!その札は一体なんなんだ!?ただの木でできた札じゃないのか!?」


「さあな!」


「チッ!」


 謎の御神札の不可解な力に不吉なものでも感じたように、途端にマッキンリーは跳び退がった。

 再び距離が開く。

 今だ!


「〔建御雷神(タケミカヅチ)〕」


 即座に、御神札に神名を書き上げ読み上げた。

 俺の前に、剣を携えた武将のような姿の雄々しい男神が出現する。


「!」


 目を見開くマッキンリーに向かって、神は閉じられていた(まぶた)を開き、抜刀する。

 転瞬、ピカァッ!と眩いばかりの閃光が瞬く。


 ズガァァァンッ!!


 避けようと動いたマッキンリーに、落雷の如き雷撃が確実に直撃した。


「ぐおぁぁぁぁぁ......!」


 やがて雷神が消え、雷撃がおさまる。

 マッキンリーの右手から、するっと斧が滑り落ち、からんと落下した。

当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

面白かったら感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

気に入っていただけましたら今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

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