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八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった  作者: 根立真先
動乱編

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102/162

ep102 ルール

「授業の最初に行われたルール説明を思い出してくれ」


 特別クラスのふたりの視線を感じながら、俺はみんなへ説明を始めた。

 

「ガブリエル先生はこう言った。

〔仮想ゼノ〕の捕獲について、その手段は問わないものとする。ただし、目的にそぐわない生徒同士の戦闘は禁ずる。 

 この文章。一見すると、仮想ゼノに対しては何してもいいけど生徒同士の戦闘はダメだよ?と言っているように思えるが、本当の意味はそうじゃない」


「本当の意味?」


「それはこうだ。

 仮想ゼノの捕獲を目的とした生徒同士の戦闘は禁止しない」


「!」


 目を見張るエマとミアに、俺はさらに続ける。


「じゃあ生徒同士の戦闘が起きる状況って具体的になんだ?大きく二つ考えられる。

 ひとつは、仮想ゼノと遭遇した時。これはわかりやすいよな。互いに仮想ゼノを倒そうと争い合うケースだ。

 そしてもうひとつは、仮想ゼノを捕獲した後だ」


「捕獲したあと?......あっ!仮想ゼノを捕獲した簡易アルマを奪い合うってこと?」


「そうだ。この場合、相手が捕獲した仮想ゼノをまるまる奪えるだけでなく、戦闘で相手を痛めつけることもできるので、ライバルを蹴落とすにはこの上ない手段となる」


「そ、そんなことされたら......」


「完全にアウトだ。しかも、その手段はむしろ有効なんだ。というより、生徒同士にそうさせることがこの授業の目的なのかもしれない」


「それってどういう意味?」


「魔犬たちが思いのほか弱いんだ。まるで生徒たちにはあえて簡単に捕獲させるように。捕獲してからが本番だと思えてならない」


「う、うん」


「そして、この魔術演習の最終ゴールはなんだ?森から脱出することだ。脱出って言葉も変だなとは思っていたんだけど、生徒同士の奪い合いからの脱出ってことを意味するのかもな」


「それ、サバイバルゲームじゃん......」


 エマの言葉に俺は、そうだ、と頷いてからさらに付け加えた。


「ルール説明の最後にハウ先生が言ってたよな?簡易アルマを使って仮想ゼノを捕獲した者は、残り時間の多さを評価の加点にするって。ということはつまり、この合同魔術演習において最高評価となるには、他の生徒たちが仮想ゼノを捕獲したとみるや、速攻でそいつらを襲って簡易アルマを奪って、自分たちはさっさとゴールする、てのが手っ取り早い方法だ」


 説明しながら、誰の発案なんだろうと考えた。

 まさか、俺のことが気に入らないガブリエル先生が特別クラスの生徒たちを使って俺をどうにかしようとしている?

 俺はジェットレディにスカウトされた特待生。ここぞとばかりに狙いにくる奴はいて当然。

 そういった事態を見込んでガブリエルが画策した結果が、今回の合同魔術演習......。

 なんて陰謀論めいたことも考えたが、真実はわからない。

当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

面白かったら感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

気に入っていただけましたら今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

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