【延長戦1】物語とキャラクターを実際に考えてみよう
そう言う事になった。
このネタが面白そうだし、実際に自分がやったプロット作りを参考にカクヨムコン9の宣伝をしてい……げふんげふん。
失礼、そうでは無くて実戦的なプロットや魅力的なキャラクターを作る練習にしようという事だ。
なので、投稿作品で実際に考えたり物語を進めた時の感じをここで再現する。
せっかくなので、キャラクター男女二人でやってみよう。
史実のマイナー偉人を活用するというのも、タイムリープ系では『あり』なのだ。
なので、出来るだけ史実っぽいキャラを考えた方が、地に足を付けたキャラクターとして考えやすい。何事も実践である、やってみるとしよう。
①大航海時代で、船乗りキャラを作りたい場合
はい、えっと本編で大航海時代をさせるためにキャラクターが必要でした。
その為、史実の海賊みたいなキャラが作りたいな、と。
じゃあ、どうするか? まずはアイデア作りです。ポイントは、「そいつが何を求めているか?」を決めます。
1.大航海で喜ぶようなキャラって何? ⇒ 海を失った海賊ってどう?
はい。史実で戦国時代~江戸時代で、海賊だったけど陸に領地を貰った
海賊の事を思い出しました。調べたら「来島水軍」です。
じゃあ、その末裔って事にする? 男、女?
……うーん、嫁ぐ前に逃げ出した女海賊ってかっこよくね?
じゃあ、美人にすんべ。主人公はちんちくりんだしな。
さあ、かなりキャラクターの原型が出来上がりました。史実っぽい感じなので、
多分「村上水軍の娘の娘」位の年代かな? って感じで決めます。
2.じゃあ、どうやって仲間にする? 主人公とどうやって出合わせるか。
日本から逃げ出したら、上海位に出て来るかな? じゃあ、中国巡りさせるか。
もう、次の章である「中国ぐるり旅」が決定しました。そこで主人公に合流
させます。何かエピソードが欲しいね?
脱走して、腹を減らしてるから無銭飲食させよう。そうだ、キャラ特性で、
「大食い」にすれば、意外感が無いかな?
そう言う事になった。随分と具体的になりました。
3.大航海の最後は、海戦させたいな。だって、見どころ作らなきゃね。
こっちは、プロットの方ですね。物語のクライマックスです。しっかりと
カタルシスを感じてもらうために、近接戦闘させたいですね。魔法アリの海賊の
戦い方って、どうする?
4.ちょっと変わった、女海賊の職業を決めよう!
普通じゃ絶対に出てこないような職業考えようぜ! 海賊の娘かぁ。近接戦闘する
ために魔法を考えるか? じゃあ、船から船へ超ジャンプして乗り込もう!
肉体強化の魔法か……東洋魔法っぽいよね。じゃあ「殴り巫女」で!
意味は分かりませんが、絶対にオリジナルです。その違和感を主人公に語って
貰えれば、面白そうです。
5.女海賊の性格とか価値観を決めよう!
海賊っぽい性格って何? 変人っぽくて、二重人格的な奴……。海賊魂だ!
海に出ると、ゲスっぽくなる奴。残念美人!
大分、キャラの特徴が決まってきました。この性格なら、主人公もドン引きです!
ちょっと年下だし、「お姉様!」って呼ばせよう。
おお、百合っぽい!! 素晴らしいぞ。そっちの需要も見込めるし。
あと、宗教はどうする? 浄土真宗だろう、東西別れてる時の……あっ(察し)
もう、キャラもプロットも固まってきました。
……多分、脳筋。海賊で殴り巫女なら、物理特化だよなあ? 残念美人爆誕!
6.プロットを決めよう!
来島水軍の家伝とかあったら、かっこよくね? 「吠える40度」とか使って
みたい! 良し、採用。 もう、キャラはここで確定ですね。
リスボンで、海の専門家っぽく言わせよう! カッコいい。
じゃあ、インド洋をそのまま進むのよりも、「インド洋無寄港横断」の方が
インパクト高い!! よし、じゃあ、史実の「ヴァスコ・ダ・ガマ」を使おう。
なんなら、商売がしたいって理由で、主人公に接触させよう。
理由は? ……ほら、マジックバックが無いと商人と認めて貰えないって設定、
使えるじゃん。おお、それは良い!!
主人公がインドに行く理由も考えないと……ああ、両替商が繁盛しすぎて金が
溢れたって、そう言う理由なら読者がビックリしないかな?
そ・れ・だ!! 金があり過ぎて困るなんて、オリジナルすぎる、やったぜ!!
さて、ここまでで大航海時代編のプロットと登場キャラが完成です。
お疲れさまでした。時々、変な神が舞い降りていますが『全部脳内プロットなんです!!』素人にはお勧めできない。
だってねぇ……30年分のインプットをフル活用ですよ。知らない人からしたら「何でそんなこと知ってるの?」レベルでしょうよ。
ふう、当時の自分の思考の流れを、文章化するのは疲れました。
でも、プロットとキャラクターががっつりと関連しているのが、分かって貰えたでしょうか。
真似しろとは言いません。こういうプロットの組み方がある、そう言う例を出しただけです。人によってプロットの作り方は最適なやり方があるので、あくまで参考。
なお、このキャラは大事に使われて、次の話での男性キャラと結婚までさせる。
次回(男性:史実キャラ編)に続きます。