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1.「ことば」に力が宿る時

 よし、本編も慣れない異世界恋愛の続きもしっかりと更新したぞ!


 息抜きの時間だ―っ!


 ともあれ何と言うか、この「エッセイ・評論ジャンル」と言う場所が好きなのだ。どのWebサイトを覗いても、とりあえず面白そうな評論やエッセイを探す癖がついた。


 何をいきなりと思うかもしれない。だが、何処を見ても同じような作品が並ぶ他のジャンルに比べ、「カオス」とでもいうべき玉石混合の状態がたまらなく良い。


 重厚なテーマが無くても良い。オチや盛り上がりも必要ない。……ただ「何かを書きたい!」と言う思いが伝わって来る。


 とはいえ、他人の日記を見るのは趣味ではないし、ダラダラと続くだけのエッセイは別だ。


 「現状に不満がある!」とか「自分の考える創作とは!」みたいな、熱いパッションが欲しい。素人であろうとも、こう何か訴えかけるものを感じたい。



 また、エッセイや評論には様々なジャンルの作者や読専の方も目を通しているような気がする。


 私がエッセイを書き始めた理由も「面白いエッセイを書く人がいるなあ。どんな作品を書いているんだろう? あれ、同じ理屈で自分の作品を読んでもらえるのでは?」と言う思いつきだった。


 そして、自分が書いたエッセイはそれなりに注目されて、本編へ流れ込む導線となっている気がするのだ。


 ……特に更新した覚えも無いのに、突然伸びるPVとか。


 そんな訳で、今回は「エッセイ」をテーマとして、それらの話に関わるエッセイをぶん投げてみたい!


 特に理由は無い……。そう言う気分の時もある。


 さて、タイトルである。オカルトの類ではない。書く立場になってから、感じた事である。


 文章と言うものは文字そのもの以上に、書いた人間の思想や欲望といった本人も知らなかったような無意識の考えが出てしまう事がある、と言う意味だ。


 何気に呟いた登場人物の台詞や、ちょっとした盛り上げるポイントで作者の持つ感情が漏れ出る。


 中には物凄くコントロールして、そう言うものを出さないプロフェッショナルもいる。だが、ここなろう界隈では、特に理由の無い性的な趣味・嗜好がとめどもなく溢れているのだ。


 何故か、いわゆるテンプレを活用した作品に多い気がする。本来であれば、作者が伝えたいメッセージやテーマが前面に出る筈が、そう言った物が無い為ではないだろうか。


 ともかく、安易な創作活動は危険である……。そう言った危険性を認識しないまま、エッセイを垂れ流すというのも残念ポイントではある。


 ……それ以外だと「妬み」である。「俺の作品の方が素晴らしいのに、あんなどうしようもない奴が書籍化するなんて!」という、特に批評・批判系の内容で良く見る事が出来る。


 気持ちは分からんでもない。だが、冷静に考えてマーケットの流行を的確にとらえた作品と独りよがりな物では、当然とも思える。


 皆、誰か標的を探して口汚く罵りたいのだ……。隠したってわかる。その文章の隙間から漏れ出た品位の無さや経験不足、知識や人としての器。そう言ったものは、抑えられない。


 小説と言うものは、本来異質なものであるというのは以前のエッセイでも伝えた。


 要するに「何かを伝えたい」と言う思い以上に、見せてはいけない心の内をさらけ出す行為だから。


 今から「何かを書きたい!」と考える諸君。軽々しく書き込む前に良く考えた方が良い。


 あなたの行う、その行為で自分が鬱屈した「何か」がはみ出ないかどうか。



 「そう言うお前はどうなんだ!?」と思う方もいるだろう……。


 私にだって、同様に作品から出る「何か」を持っていると思う。推測だが「圧倒的な楽観論」とか「超ポジティブ思考」とかではないか、と思う。


 ……なんでかって? 私の病歴の話をしよう。


 私はかつて「スキルス胃がん」に罹り、胃袋を全摘出している。幸いな事に、物凄く初期に発見できたことで、後遺症も投薬も必要なく普通の生活を送っている。


 ……何と言うか、物凄い『偶然』の結果なのだ。


 ちょっと胃の調子が悪いな、などと思った時に子供が出来た事を知った。それなら、試しに胃カメラでも飲むか、と偶然思い立った結果なのだ。


 あと数か月遅かったら、いや見つからなかったら余命何年とか言う絶望に包まれていただろう……。そういう時、人は何を思うか?


 「神の存在」と「運命」である。いや、宗教的な意味じゃなくて……。


 「自分の命は、何かの為に残された」とか「まだ死ねない理由がある」と言う考えになるのは、当然ではないだろうか。


 少なくとも自分ではなく、残される筈だった「妻と子供」の為に生きなければ! と言う感情になる。


 そう言った事情も含め、自分にはドロドロとした欲望が生まれる状態ではない。そう言うものなのだ。


 「どうせ死ぬ運命だったんだ。だったら、生きているだけで丸儲けだぜ!」と言う思想なのだから、仕方が無い。



 閑話休題。


 ともあれ、言葉と言うものは発する事によって力を持つ事もある、と言うお話だ。文字媒体として残されるのであれば、それはさらに強い力を持つ。


 物理的な意味ではなく、他人に与える影響的な物である。くれぐれもお間違えの無きように。


 そう言った事も含め、創作活動と言うものは奥深いものではないだろうか。


 少なくとも、この「エッセイ・評論ジャンル」に書き込まれる文章と言うのは、ダイレクトにその事を感じさせる。「誰かに聞いて欲しい事、言いたい事」で溢れる、このジャンルが私は好きなのだ。

 のっけから重いよ! と言う方には申し訳ない。


 この作者、ノリと勢いで駆け抜ける癖がある。是非、処女作で暴走する様を楽しんでもらいたいものだ。


 色々とWeb投稿サイトで考えた事もある。失礼とは思うが、お許し頂きたい。

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