074 套路は相手がいるが如く、実戦は相手がいないが如く(11年前の記録より)
11年前の記録より
芸事の練習中、
師匠に相手役をしてもらい指導を受ける。
『動きが違っている』
と注意を受ける。
ところが、何度注意を受けても直らない、
質とか云々以前に、
動作そのものの間違いが直らない。
師匠
「運動させるための、脳のコマンド入力が間違っている、
俺の手をどうこうしようとしているのが間違い。
一旦、そのコマンドを切って、俺が指導した動きだけをやること。」
師匠が目の前にいることを、必死で『無視』して、
指導された動きだけを、師匠の動きに関係なくやってみる。
師匠
「ほれ、出来た」
相方は、苦労なく出来るようになり、
相方と組んで練習。
何度か繰り返して、漸く理解。
相手の手をどうこうしようと思っていたゆえに、
相手の手を追いかけ、
相手の手を乗り越える運動が余分に入っていたということ、
本来の動きは、
乗り越えずに、ただ手を空中に滑らせる。
相手の手は自分の腕の上を滑り通る。
そこを、自分が相手の腕の上を通ろうと動いていた。
型稽古と同じ、
一人で型を稽古するときは、相手がいるつもりで、
相手がいるときは、『相手がいないつもりで』
というのは、
こういう『意識によって起きる間違い』を防ぐためか。




