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武術覚書  作者: asada11112
52/187

052 『アクセスキー』

『アクセスキー』


永久保貴一氏の漫画では、

友人兼師匠のHさんから気功を習った作者は、

手から気を出して酒に当てて、

酒の味を変える事が出来る。


私の師匠も同じことが出来るが、

師匠「俺がやると全部不味くなってしまう」

との事。

ファミレスで師匠と他の生徒たちと食事をした時にやってもらった。

コーヒーに師匠の気を入れてもらう、

飲む、不味い。

麦茶の様な味に変わっている。

コーヒー独自の香りが消えてしまった。

その事自体は不思議には思わない。


味覚や嗅覚も感覚の一種、

気に反応して感覚器官が何らかの誤作動を起こしている状態だと思う。


しかし、謎なのが霊能力者である。

師匠の知り合いの霊能者にこれを見せたそうな。

すると霊能者もすぐに出来るようになり、

しかも霊能者は師匠のやる様に気を出して、コーヒーカップに当てて、と言うタイムラグ無しで、

瞬時にそれをやってのけた。

『気を出して、コーヒーカップに届かせる』のを師匠は見ていない。

瞬時に離れたコーヒーカップの中に『変化』が顕われ、

味を変えるのを見たそうである。


師匠「ちょっとびっくりした」

との事。


その後、別件で生徒たちと一緒に喫茶店でお茶している時に、

ドリンクバーのコーヒーがあまり美味しくなかったそうで、

ちょうど師匠はその霊能者と電話していたので、

師匠「電話越しに俺のコーヒー美味しく出来る?」

と聞いたら、

霊能者「面倒だからその店の全部の飲み物にやった」

と言われた。

少なくとも師匠と生徒が飲む分は全て美味しくなったとの事。


師匠にそれはどんな理屈があるのか聞いた所、

師匠からは

『この宇宙の法則』にアクセスしているのではないか?

と言う見解を聞いた。


劇画『拳児』の台湾編で、

武術をやる意味として、

宇宙の法則に近づく為と言う話が出て、

その後も『天の意思』と言う話が度々出て来る。


この話は練習が終わった後の夜中の公園での集まりの時で、


師匠「基本の、手に気を集めてボールを作るのをやってみろ」

と言う。

生徒が皆やってみる。


師匠「でな、この世界の空間の何処にでもその気玉にアクセス出来る、

例えば俺の目の前に、数字キーがあるのをイメージして」

師匠が空間に出た数字キーのイメージに

パスコードを入れる様な動作をすると、

瞬時に生徒の作った複数の気玉が同時に消えた。

私は鈍いので良くわからなかったが、

他の生徒で敏感に気が解る生徒の何人かは驚いていた。

生徒「そのパスコードはどうやって解るのですか?」

師匠「何となく、勘で分かるんだよな〜」


その生徒も試して、同じ事が出来た。

師匠「こう言う事が出来るって事は、世界がそうなっているって事だよなぁ」

との事。


しばらく師匠は試行錯誤して、

ある程度の理屈を捻り出した。


曰く、

「内気功と外気功の分類がそれだと思う」

との事である。


師匠曰く、

今まで俺がやって来た、手からの気を伸ばして、コーヒーカップに届かせて味を変えるのが実際は『内気功』であり、

霊能者がやったのが『外気功』であり、これは向こうでは霊能力と呼んでいるモノではないかとの事。


師匠が一般人とは隔絶した武術の才能を持っている事について、

霊能者は師匠の技を見て、

霊能者「貴方だけ霊能力を使って技を行っている。効くのはそのせい」

と言われた。

霊能者曰く、

世に言う『天才』とは、

皆、霊能者としての素質を持ち、

霊能者にならなかった者は、

何かの分野にて天才と言われる存在になると言う。


その最たる人物は野球のイチロー氏がそうだとの事。

彼は霊能力を使って野球を行っていたとの事。


その霊力(≒外気功)は、

以前別のエッセイ


『中国武術の分類・使い方がファンタジー小説の魔法の分類・使い方にソックリな件』


で書いた、

四大元素としての体質と武術の使い方と関連しているらしい。


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