039 トンペイ−通背・通臂
トンペイ−通背・通臂
通背門は正統派の本家、
通臂門は分家、と言えば良いのだろうか?
その辺り師匠は結構慎重に呼称している。
通背拳・通臂拳系の功法を教えている時には、
師匠「これは他人に説明する時は、ちゃんと『通臂拳』だと言いなさい。間違って『通背』と言うとトラブルになる」
と注意を受けた。
師匠がB壇系の武術を推し進める時に、
他のB壇系武術の人間と違った見方をする事が出来た、
その重要なファクターが、
通臂拳の基礎を『腐る程に』やらされたせいだと述懐した。
しかし私ら生徒にはやらせていない。
それについては、
師匠「これは20代の人間が、
耐えられる練功法だから。
君らは歳を取りすぎている。
功法から得られる理屈だけを理解した方が良い、
でないと靭帯が切れてしまう」
との事であった。
漫画『拳児』を見ると、
劈掛掌の出てくる時の題名が、
『通背劈掛拳』
になっているが、
可能性として、B壇では劈掛掌で気付くべき術理を、
次世代で断絶してしまったのではないかと師匠は推測している。
理由は、B壇系の劈掛掌の套路動画を一通り調べて、
S老師だけがその術理を使って套路を行なっており、
他のB壇関係者はその術理で動いていないからだとの事。
日本の『中国武術』におけるパイオニアであるM老師は、
B壇の劈掛掌が苦手であまり練らなかった。
(以前に書いた)
そしてその後、通備八極拳の方に傾倒したが、
師匠はそれについて、
「せっかくのB壇武術の功夫を壊してしまった」
と言っていた。
漫画『拳児』では、
「置き物の様に小さく固まってしまった状態を壊さなければならない」
と言う論を展開していたが、
M老師の場合、
「壊れたままで、作り直されない状態になってしまった」
との事。




