025 二の打ち
二の打ち
要するに二連撃の事。
ボクシングで言うところのワン・ツー、である。
良く中国武術にはワン・ツーは無いと言いますが、
そんなことはなく、
螳螂拳を代表する速射拳法には、
『色んな形で』連撃が存在する。
有名なのが不殺と言いながら鋼鉄の棒で人の頭をガンガン殴っている某漫画でやってる『二重の極め』
劇画『拳児』では、蘇崑崙がパンチを打つ時に子指だけが半握りに立たせてあるのがそれ。
有名だから説明いらんかもですが、
あれで軽い一撃を当てて、
そのまま完全な握りにして打ち込む。
(某漫画の中では巴子拳で打ってから正拳で打ち込む形であった)
当然ながら漫画用に『改変』されて描かれている。
実際にはもう少し特殊な握り方をする。(詳細は自粛)
さて二度打ちの方法論は、
『結構いっぱい有る』
例えば、
螳螂拳なんかは、左手で相手の打撃を弾いて右衝捶を入れる時に、
左手の打撃弾きの時が『二度打ちの一つ目』にする口伝がある。
(拳児で蘇崑崙が米軍の猛者の一人
目を倒した時の螳螂拳の衝捶がそう)
他にも、形意拳の虎形拳を打つ時に時間差を作っても効果が出るし、
猛虎硬爬山は二度打ち上げどころか三度打ち、四度打ちまで有る。
その場合は、かなり明確に相手に致命傷を負わせる事を意識したと思わせる打撃である。
一つ目ほ巴子拳・二つ目は正拳・三つ目は肘打ち・四つ目は虎爪掌による劈(しかもそれ自体二の打ちが入っている)




