023 八卦掌の走圏のルーツ
以下は別の所の掲示板に書いたネタだが、
もう掲示板の奥の方に入ってしまって見れないだろうから、
ここに書き直して掲載。
八卦掌の『走圏』と言う、円周をグルグルと歩く練習方法がある。
アレの大元は道教の、『転天尊』から来ているとあるが、
動画で転天尊を探してみると、
『鼓笛隊の行進』
の様なものがあった。
流石に違うんじゃなかろうか。
それよりか、私が見たものの方が、
走圏に余程近く見える。
『龍家医療気功・龍家漓功』
の中で教わった『同歩』と言うやり方。
これは自分のための練功法ではなく、
相手の体調の調律のための気功法の一種として用いられる。
これは外見から完全に走圏を想起させる技術であった。
昔話で、仙人が大金と引き換えに自分の術を相手に授けると言う話があったが、
この流派は、
相手の小周天、大周天を導く方法論がある。
昔話の如く、相手を仙人にする方法論で出来ている。
だがしかし、
その方法論は、
時代の闇に消えていったと言う。
理由は、
相手の脚を触る技術だからとの事。
中国では、相手の脚を触る事は、
卑しい身分の人間がやる事として、
術者は一種の『被差別民』として扱われていた為である。
そして、王侯貴族により、
術者は『飼われる』立場にあり、
軟禁状態にあったと言う。
八卦掌の術者が、軽身功が得意な事が多いのは、
軟禁状態にあった術者達が壁を越え、外に出る為に必要だったためではないかと考えられる。
日本にも、幼い頃より軟禁状態にあり、
大人になって、不思議な軽身功らしき術を使った有名人が居る。
『源義経』である。
弁慶との一戦も、八艘飛びも軽身功そのものであり、
幼少期の彼は平家の監視下に置いて、軟禁状態にあった。
まずは天狗(多分修験者)に剣術を習いに行く為に、まずは軽身功から覚えさせられ、
屋敷の壁を飛び越えて、
天狗のもとに通ったのだと考える。




