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武術覚書  作者: asada11112
182/187

182 南拳北腿の理由②---『北派武術の秘密・軽身功とは』

南拳北腿の理由②---『北派武術の秘密・軽身功とは』



ここまで読んで来て、ある程度察している人が多いと思うが、


北派は蹴り優位で手技はその次‥‥‥‥‥

まずは馬に乗らなければならない。脚を高く上げて馬に乗らなければならない。


乗馬教室なら台に乗って馬に登れるが、

例えば戦場で台とかが無いのに飛び乗らなければならない。

『騎馬民族』とはそう言うもの。


海洋民族が舟で生活するためには舟での立ち方、

海に落ちない為の剛勁の出し方が必要になるのと同様、


騎馬民族には、高く脚を上げる技術と、

高い馬に飛び乗るジャンプ力が必要となり、

それが北派の『軽身功』であり『蹴り技』に連なる。


基本は、

①自転車でいうならロードバイクに乗る脚の使い方、

→滑面脚


②ママチャリに乗る脚の使い方、

→擺脚


私「師匠、自分に向けて走って来る馬に瞬間的に飛び乗るのは、

『旋風脚』ですか?」


師匠「そう。最初に上げる足で手前のアブミに右足を引っ掛けて、

左脚の大きな蹴りで馬に飛び乗る」


私「ママチャリ乗りでジャンプして飛び乗るのは『ニ起脚』!」


師匠「よくできました〜(笑)」


私「‥‥‥‥って事は、相撲の『八艘飛び』って『正しく軽身功』なんですか」


師匠「うん、力士の『八艘飛び』ってあの巨体で異常な飛距離が出てるよね。

舞の海って凄いよね〜正解見つけちゃったもんね。」



因みに、

七星螳螂拳の套路『挿捶拳』の中の、

『馬式右掛捶〜翻勢左掛捶〜双封手朴腿』

が螳螂拳で習う最初の軽身功であるが、

『相撲の八艘飛び』は完璧にこれを再現している。


挿捶拳での軽身功の最重要ポイントは、

『馬歩の体勢のまま、ジャンプして身体を翻す』

事であるが、

相撲の『八艘飛び』は、立ち会いの『馬歩』で見合っている状態からの、

瞬間的なジャンプであり、

本当に驚くほどポイントを完璧に押さえている。







さて、

ここで一つ、気になる事がある。

『騎馬民族』の『軽身功』が、

その結果『舟と舟の間を飛び回る』伝説の『八艘飛び』と言う、

『海洋民族』の技名となっている。


日本は島国であり、

馬がいなかった海洋民族であり、

そこに古墳時代に馬が輸入され騎馬民族武術が入った。


『South meets North』が起こったのかもしれない。

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