表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武術覚書  作者: asada11112
179/187

179 中国の武術の二大分類その①

※前文

ここから軽身功のあたりまで、

実は練習会で私が体験している内容で、

今までセーブして書けなかった内容をかなり書いている。

当時、師匠から極秘伝として口外しない様に釘を刺されたのだが、

今の師匠にとってはこれを遙かに先に進んで行ってしまって、

バラされてもどうでも良いらしいのでリミッターをカットしてみた。

(まあ、生徒は『ほぼ置いてけぼり』になっているが)



カンフーの『原初の理屈』に踏み込んだ内容で、

『古伝の練習内容をどうかえるか?、どう変えずに残すか?』

に関わって来る。

師匠からは毎回こんな事を聞かされる。

練習の細かい一つ一つに込められた『先人の意図』を説明されるので、

どうすれば良いのだと呆然と困り果ててしまう。

生徒の困惑を理解していただければ幸い。

中国の武術の二大分類その①



『南派武術』と『北派武術』

『剛』と『柔』


どんな違いがあるか?


昔、武術雑誌『秘伝』に置いて、

『柔法』と言う武術の宗家であった

鳥居隆篤氏が、


「南派は南の国、暑くて身体がダラダラになる地域で発生した為、

だれた身体を締める使い方をする(剛力的な)武術となり、


北派は北国、寒くて身体がガチガチに固まってしまう地域で発生した為、

固まった身体をリラックスさせて使う(柔力的な)武術となった、」


と言う様な見解を述べていた。


それに関して面白いモノを練習会で指導された。


擒拿チンナ』と言う一種の関節技。


師匠はヒョイヒョイと楽に生徒にかけて行くのだが、

生徒はお互いに掛け合って、

全然上手く掛からない。

そんなにゴリゴリに抵抗しているわけではなく、

ちゃんと師匠の様に掛けてくれるのを待っている状態で、

それでも何故かぶつかって、力任せになってしまう。



師匠「お前達、全然『筋力』を使っていない。ちゃんと筋力を使え!」


私達「ふんぬっ!」


師匠「それはただ『体重』を掛けているだけだ!」


良くわからない。

自分では『力を出して』いる様に思える。


師匠が溜め息一つして、指導する。


師匠「漫画『拳児』でトニー・譚が洪家拳をやってただろ?、

ちょっとそこで雰囲気真似してやってみろ、

わかんなかったら南派拳の雰囲気出して、こう言う動きだ。」


と師匠が動いて見せる。

(昔、交流があって少し習ったとの事)


師匠「今回はいつも見たく厳密にやらんで良い、

何となく雰囲気だけで良いから」


私のは南派‥‥‥‥と言うか剛柔流っぽいだろうか?


師匠「その筋肉の状態のまま擒拿やってみろ、力を抜くなよ!」


アッサリかかる。

‥‥‥‥‥‥

何で?


師匠「だからそれが正しい『筋力』の使い方だ。

お前ら南派拳術を『力任せ』だと思っていただろ?、

あれは『正しい筋力の使い方』なんだ」


私「‥‥‥‥‥僕らが雰囲気真似しただけで出来たって事は、

南派の方が優れているんですか?」


師匠「違う、『陰陽』だ!。

北派はリラックス優先だから『力の入れ方』が苦手、

南派は剛力優先だから『リラックス』が苦手、

上級者になれば互いに苦手を克服出来るから、

両方とも同じ使い方になる。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ