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武術覚書  作者: asada11112
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174 クンダリーニ症候群(=パニック症)を自発動功で緩解させた話

174 クンダリーニ症候群(=パニック症)を自発動功で緩解させた話。



私はパニック症持ちである。

武術をやる十年以上前から悩まされていた。


当時は何の病気だか分からず、

普通の検診では特に問題は見つからなかった。


色々と対処法を探していて、

整体の講習会に出た時に、


講習会の教師である整体の先生が、

私の身体を見て、


先生「貴方のそれはクンダリーニ症候群だよ、頸椎が大分歪んでいる」

と説明してくれた。


私「クンダリーニ症候群?」


先生「そう、普通一般には『パニック症候群』って言う」


ヨガの行者がクンダリーニの覚醒訓練時に、

この病気になる事がちょくちょく有ったそうな。


最近(と言っても20年程前の『最近』)

普通の人でもこの病気にかかる人が多く報告されているとの事。


私は当時何もやってなかったので普通の人の分類。


基本的に、

ヨガや整体、気功などでの対処法は、

存在しなかった。


その先生が『数少ない効くやり方』と言っていた方法を習ったが、

私にはあまり効果はなかった。

(多少は有ったとは思う)



それで診療内科に通って、

パニック症の薬(うつ病も併発しているらしい)を処方してもらい、

その薬を飲んで何とか社会生活がギリギリ出来る状態で、

ずっと低空飛行で過ごしてきた。


一般的な生活自体が自分にとってはかなりのストレスになっているらしく、

パニック症の症状が悪化して『調子が悪い』時がものすごく辛い。

仕事を休む訳にもいかず、

そう言う時は、

抗うつ薬をいつもの倍の量服用して何とか乗り切っていた。



最近は、

首・頸椎の周りの筋肉がガチガチに凝っているので、

そこをストレッチしたり自分でマッサージしたりしていたが、

あまり状態は好転はしていなかった。


この時に、ふと、

「頭がある方向に押されている感じがする」

と気がついた。


多分、ストレスのせいで首が歪む様な信号(?)が脳から出ていて、


その力に従ってしまうと、

頭が変な方向に傾いてしまいそうなので、

無意識のうちに、

押されている方向とは逆に抵抗して首に力を入れている。

と考えた。


試しにその押される方向に抵抗する事を止めるとどうなのだろう?、

と思った。


頭を押される力に抵抗して入れていた首の力をなるべく抜いて、

押される力に逆らわない様にしてみた。

(このやり方は、太極拳の推手などで大分練習していた)


そうすると、

何故か、自分の頭が、

時計回りにグリングリン回り出した。


しかもその最中に首の捻じり運動が挿入されたり、

特定の方向だけ強い回り方をしたり、

自分では思ってもみない動きに勝手に動く。


これって気功で時々紹介される『自発動功』ではなかろうか?


2〜3分程動いてから、

自分でその動きを止めると、


いきなりパニック症の症状が緩解していた。

薬でもダメだったレベルにいきなり楽になった。


かなり驚いた。

たかだか2〜3分の首の運動で、

何故30年来続いていた(悪化してきた)パニック症の症状が何故緩解できたのか?


ちなみに、

少しストレスを感じるとすぐ悪化するので、

暇を見てはこの方法を試している。


一応やる度ごとに症状は緩解出来ている。

(マッサージやストレッチなどは、

最初やり出した時には、

効いた気がするのだが、

2〜3日続けていくとだんだん効かなくなって行く感じである。)



ただし、非常に調子が悪い状態(マイナス100ぐらい)を、ある程度調子が悪い状態(マイナス50ぐらい)に緩解するのであり、

普段の低空飛行(マイナス30ぐらい)を治す(ゼロに持って行く)のは出来ない。


理由を考えてみた。


まずは、

この運動が『自発動功』らしい事。

(自分では全く思わない方向に勝手に身体が動く)


自発動功は、

自分の無意識が身体を整える方向に勝手に動く、

一種の自己整体と言える。


今まで、

マッサージしても、ストレッチしても効かなかったのに、

何故、『たかが』頭の横回転運動と首の捻じり運動の複合ぐらいで『効く』のか?


ちなみにただ適当に頭の横回転と首の捻じり運動をやっても効かず、

自発動功的に身体が勝手に一定の順序で動いた時にだけ効いている。


パニック症の症状に効く為の、

個人ごとにパスワード的な動きの組み合わせがあり、

下手をすると毎回違うパスワードを要求されるが、

自発動功は、その複雑なパスワードを合わせてくれているのではないかと言う点。


もう一つは、クンダリーニの病気という事、


ヨガで言う所のクンダリーニの覚醒とは、


尾呂にある第七チャクラから、

シャクティという人間の根源的なエネルギーが、

脊椎にあるスシュムナーと言う、

エネルギー的な人間の大黒柱を通って、

頭を抜けてエネルギーが天に昇っていく状態である。


仙道(気功の原型)では、

上級段階の一歩である、

『大周天』と呼ばれる状態がほぼ同じ。

気が冲脈(衝脈)を登って行く。


あと、日本の肥田式強健術の聖中心が決まった状態ににている。


それが起きると徐々に霊能力や神通力が起きて行くとの事だが、

私はあまりそれは信じていない。


(以下少し脱線)

雑誌『ほん怖』には、

霊能力者や密教の話などがあるが、

霊能力者が持つ力は、

『後ろの存在』が力のある御神仏な場合であり、


そもそも気功や仙道やヨガで、

上級段階に行ける人間がそもそも、

『後ろ存在』の力によるものであるのが分かる。


密教僧などは、

きちんとした作法と段階で、

御神仏とコミュニケーションを取りながら、

さながらお役所にきちんとした申請を出す様に御神仏に手続きを取る事で、

効果を出している。


普通の人間が、

普通に仙道やヨガをやって霊能力を身につけられる訳ではない。



(脱線から話を戻して)


それでも、クンダリーニ症候群の効くという動きが、


首の捻じり運動

(簡単に言うと普通に立った状態で、

顔を右に向ける、左に向けると言う動き)


頭の横回転運動、

(簡単に言うと普通に立った状態で、

時計回りは、

まず頭を右に倒し、後ろに倒し、左に倒し、前に倒す、という動きを連続に繋げる)


この二つの組み合わせ、

これだけで構成されている。

(今のところの私の感覚)


クンダリーニの覚醒で、

時々耳にするのは、

それがスシュムナーを横回転しながら上昇するという、

『螺旋状の力』だと言う事。

(纏絲勁と何らかの関係があるのではないかと言及する人もいる)


自発動功で、

その螺旋状の動きを調整する動きが出たのではないかと考えた。


『回転と捻じり』複合した動きなので、もしかしたら二重螺旋かもしれない。


クンダリーニ症候群を治す方法論として、

脊椎の捻じりと頭の横回転で、

脊椎に走る螺旋状の流れを調整する事が考えられる。


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