160 八極拳動画の捜索2022年
八極拳動画の捜索2022年
かなり気合を入れて八極拳動画を探して見た。
ここ最近はただ『八極拳』『baji』の単語で軽くYoutubeやGoogleの動画検索を覗くだけであったが、
今回は簡体字の『八极拳』や、『罗疃』(羅疃)で探したり、
関連動画から、更にその関連動画をハシゴしてみたりなど色々面倒な調べ方をやった。
その結果、今まで私が見たことの無かった動画が幾つか引っかかった。
不思議な事に、
新たに見つかった動画の題名にはちゃんと『八极拳』の単語があるのに、
Googleでただ『八极拳』を検索してもそれらの動画は引っかからない。
何か細工でもしてあるのだろうか?、
試しにその動画の題名そのものをGoogle検索したらやっと引っかかった。
話を戻して、
興味を引かれた動画について書いていきたい。
一つ目は、
『李瑞東が伝えた八極拳の小架』
の動画。
(一応私の所に転載してある)
李瑞東の所に八極拳が伝わっている事に驚いたが、
(李瑞東は少林拳や太極拳で有名な武術家である)
李書文や馬鳳図や韓化臣に『金剛八式』を伝えた人物であり、
それだけの交流が有れば、李瑞東の方にも八極拳が伝えられていてもおかしくない。
逆に李書文の開門弟子の霍殿閣の一族には易筋経や太極拳が伝わっているが、
もしかしたら李瑞東のものだろうか?
套路自体は、霍氏八極拳や韓氏八極拳等とほぼ同じ順番であった。
二つ目は、
馬氏系と李書文系の八極拳の中間の様な起式を行う大架式の動画、
普通にYoutubeにあるので転載はしていない、
題名は『罗疃式八极拳』で検索すれば出てくる。
(探すならこの文字列をそのままコピペした方が良い、繁体字だと引っかからない)
猛虎硬爬山のミッシング・リンクの時の様に考察してみたい動画である。
三つ目は、『張世忠老師の八極拳の動画』
ご存じ、漫画『拳児』における、(若い世代は分からないかもしれない)
中学生時代の主人公が横浜で八極拳を習っていた師匠・張仁忠のモデルとなった人物である。
私的には、霍家八極拳(長春系八極拳)などと同じに見えた。
しかし、師匠を含めた練習回のメンバー皆にLINEでリンクを知らせて、
その次の練習回で、
師匠から「とても興味深い」と言われた。
師匠「張老師は萎縮式を使っていた。李書文は許家福に教える時点でもう使ってたんだね」
との事。
なんのこっちゃ?、
李書文八極拳の套路の中では、
『萎縮式の動作』は劉雲樵の伝えた系統のみに伝わっているとの事で、
大陸の八極拳の套路の中には『萎縮式の動作』は無い。
張世忠老師の八極拳は、
套路動作ではなく『中身(身体操作?)に萎縮式が入っている』との事。
この辺り、
私の理解そのものがアヤフヤな為、
間違っているかも知れないので、
ご容赦いただきたい。
一応、
萎縮式は劉雲樵老師の『八極拳』に記載があるが、
試しに単語『八極拳 萎縮式』をGoogle検索したら‥‥‥‥‥‥
『全くヒットしなかった』!
一つも出てこない!
『李書文 萎縮式』で検索して、
やっと一つだけヒットしたのだが、
なんと、なろう系の小説『姉ちゃんは中二病』の中国翻訳版の一節だった。
閑話休題。
師匠の『見解・推測』であるが、
154で述べた、
李書文が馬鳳図に不覚を取り、
その後、通備八極拳を研究して自分の欠点を克服しようとしたであろう事。
B壇系八極拳が他の李書文系八極拳と風格が大きく違うのは、
その研究の集大成なのではなかろうか?、
と言うのが今のところの師匠の見解である。
私の感想であるが、
『李書文〜許家福〜張世忠』と、
李書文からは直接は張老師は習ってはいないが、
術理はちやんと伝わっているので、
そこに興味がある。
(習う人間にとってはそこが重要)
四つ目は、
霍慶雲の長子で霍文学老師の兄である霍文伯老師の動画。
(私の所に転載してある)
霍文学老師は、
「兄(文伯)の方が私よりも遥かに強かった」
と述べていたそうであるが、
師匠に聞いてみると、
「同じくらいの実力だと思う」との事。




