159 正中線ネタ⑤ 使っている人は?
159 正中線ネタ⑤ 使っている人は?
まず武術家に関しては、
A.B.C.Dの記号を使わせていただきたい。
技術ばれして欲しくない為である。
格闘技選手に関しては、ある程度見当がつく書き方をする。
こちらについては、
おそらく本人も無意識のうちに使っており、
言語化不可能であると考えるからである。
多分教えることが出来ないと考える。
武術家は套路などの映像で使っているのを師匠が『見た』人物を挙げる。
『武術家は技を隠す』為、
今残っている映像から、師匠は誰がこの技術を使っているかをチェックしたが、
隠して見せない人間が多数いるのでは無いかとの事、
今の所、武術家の映像で、
これを使っているのを師匠が『見た』のは四人である。
見え方がまた問題である、
一人目・A老師、
幾つも映像は上がっているが、
『正中線の陰陽』を見せているのはたったの一つの映像のみである、
他の套路では見せていない。
(套路には身体を傾ける動作があるので、
この技術が入っていたであろうが、
実際に套路の中で正中線の陰陽を『使う』とは違うとの事、
この辺りは、肥田式強健術の正中心を使えるのと外見的に背筋を伸ばすとは違うという意味っぽい)
二人目・B老師、
A老師の事を師匠が話している時に、
私「じゃあB老師の✖️✖️✖️(套路名)で使っているあの動きは『正中線の陰陽』なんですか?」
と聴くと、
師匠「ああ、あれは内勁の動きで正中線の陰陽では‥‥」
と途中で止まり、
暫く考えて、
師匠「いや、B老師は使っているぞ‥‥気が付かなかった!」
と、言い出した。
A老師の動きを見て、その上でB老師の動きを考えて、
ようやく使っていると分かったらしい。
私には全く理解出来ない話だなのだが、
よっぽど隠蔽が上手いのかも知れない。
因みに、
師匠「B老師ねー、✖️✖️✖️✖️✖️のある映像だけ『一肘』の使い方を見せていた、
あれ一つだけで、
他の映像では全部隠している。
見せちゃったのは油断したのかね〜」
と言っていた。
三人目・C老師、
この人は、『套路』の映像では一つとして見せていない。
何処で見せていたのかと言えば、
『使用法』の映像で、
殴りかかる役の弟子が、
失手してC老師に当たりそうになった時に、
師匠が(当たる!)と思った瞬間に眼前に迫った弟子の拳を、
C老師は楽々と避けて処理してしまったそうである。
この映像を初めて見た時は、
師匠(何をやったんだ?、俺でも絶対に当たると思った距離から避けたぞ?)
と思ったそうな。
で今回はA老師の動きから漸く分かったそうである。
つまりA老師の映像を見る前には何度C老師の映像を見ても分からなかったと言う事、
これらの経験から、
多くの武術家は、
『出来るけど映像では残さなかった』
『巧妙すぎて師匠でも見破れなかった』
という可能性があると推測するに至った。
あとは、D老師。
この人に関しては、
そもそも最近まで映像が上がっていなかった。
個人的(団体的?)に秘匿していた映像を、
記念に公開したらしい。
武術家についてはここまで。
格闘技選手について、
一人目は『A倉選手』
この人はYoutube上で
『元ボクサーで殴られ屋に転職した人』
とコラボした時の動画で確認したとの事、
心得のある人間が、
パラメーターの全てを防御に割り振って、
一切攻撃の欲を捨てると、
ちゃんと間合いに入って『効く打撃』を当てるのはかなり難しい。
有名な話は、
ブルース・リーがまだ詠春拳のみしか練習していない時に、
試合の相手が戦意を完全に失って逃げるだけになったら、
かえって打撃が当たらなくなってしまい、
かなり手こずった話があった。
その経験が後にジークンドーを創り出すきっかけとなったという事である。
話を戻して、
元ボクサーの殴られ屋、
逃げに徹したボクサーに対して(効く打撃を)当てるのは至難の業であるが、
A倉選手は、
それに対して完全に間合いを潰す事が出来ていたという。
(注・私はその動画は未見である。どうせ見ても分からない‥‥)
師匠曰く、「間違いなく正中線の陰陽の技術を使っている」との事。
でもって次は、
N川選手、
これもA倉選手のYoutubeでのコラボ動画で、
A倉選手が殴られ屋の間合いを潰した入り方(正中線の陰陽の技術)で出してきた打撃を、
N川選手は更に避けてしまった。
師匠「少なくとも正中線の陰陽の技術が出来ないと避けられないから使えるんだと思う」
私「あの‥‥では、大晦日の試合でN川選手を圧倒したM選手は‥‥」
師匠「半端ないね〜」
との事である。
まあ、ゆーても「日本でも頂点の才能・実力」な人たちで、
M選手に至っては、世界のトップレベルの才能であり、
私にはどうやっても辿り着けない『何千万分の1〜何億分の1』の才能の持ち主である。
彼等に弟子入りして習っても、
絶対に体得不可能であろうし、
理解すら出来ないだろう。
(殆どの武術家が秘匿して、
映像で残す事すらしなかったレベルの技術で、
それを誰に習う事なく無意識でやってしまうレベルなのが格闘技のトップの人達である)
因みに、
練習会に昔、『柔道の国体選手』だった人が習いに来ていたことがあるが、
その人は、オリンピック選手の強化練習に付き合った経験があり、
「何故か分からないが、彼等と組み合うとスーッと吸い寄せられて投げられてしまう」
との事だった。
前にも書いたが、
時々「武術家はオリンピックに出て優勝して見せろ」
的な事を言う人がいるが、無理である。
逆に『武術なら格闘技選手もイチコロさ』的な事を言う武術家がいたら、
それは偽物である。
まともな武術家は、
そんな台詞は絶対に言わない‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥多分。
ネット時代の今なら(多少弱気)。
私が小学生の時(40年以上前)に買った空手の文庫本サイズの入門書は
故・大山倍達総裁の著作とあったが、
アメリカで試合をやって全て勝った的な事や多くの武勇伝が書いてあったが、
子供向けに夢を見せる為のリップサービスであろう。
因みに少し前の本で、
関係者が大山総裁に武勇伝について訊ねると、
「武勇伝‥‥‥‥そういうのは無いなぁ、私のは殺伐としすぎて武勇伝とは呼べないモノばかりで‥‥」
と答えたとあった。
個人的には、
大体そんな大きな組織のトップが小学生向けの本を自ら書く訳が無いと推測する。
書いたのは総裁の命を受けた弟子あたりがゴーストライターになったのか、
或いは総裁の書いた書籍を弟子が子供向けに直したのかもしれない。
(年を取ると夢も希望も無い擦り切れた思考になってしまう)




