146 日本武術の秘密は膝に有り、中国武術の秘密は肘に有り。そして外三合
日本武術の秘密は膝に有り、中国武術の秘密は肘に有り。そして外三合
まずは、『日本武術の秘密は膝に有り』の部分、
一番有名なのは、
合気道開祖・植芝盛平翁と、
その弟子にして、合気道の神様と言われた実力者・塩田剛三師範の話、
合気道に入門した塩田師範は、
師匠である植芝翁の膝の動きをずっと観察していた話が有名である。
植芝盛の技の秘密(日本の武術の秘密)は膝にあり、
故に技を盗まれない様に、
達人は袴を着用して膝の動きを読めない様にしていたと言う話。
因みに、ズボンを履く中国武術では、最初から歩法を隠して教えているとの事、
さて、中国武術においてもう一つ、
秘密になっている技術がある。
それは『肘の技術』
螳螂拳では『八肘拳』『六合短捶』と言う秘伝の套路が有り、
八極拳では『六肘頭』と言う秘伝の套路が有り、
八卦掌では、『八卦十二天肘』と言う秘伝套路が有る。
(今ではいずれもYoutube等で探せば見られる)
それぞれ、
肘技を秘伝として教えている。
『日本の膝』と『中国の肘』
これは陰陽では無い。
中国武術では、基礎套路からしてある注意点を教え込まれる。
それは『外三合』と言う。
『肩と跨の動きを合わせ』
『肘と膝の動きを合わせ』
『手先と足先の動きを合わせる』
つまり、肘を動かす時には、
膝を合わせて同じタイミングで相対する動きをする。
と言う注意点である。
つまり、肘に秘伝の動きをさせる時には、
当然に対する膝をも同じタイミングで相対する動き、
『膝もまた秘伝の動きをする』
と言う事である。
要するに、
日本の武術家で、
中国武術の膝の動きの秘伝を研究しようと思った場合、
肘の秘伝套路の動きをやっている時の術者の、膝と肘の動きを研究すれば解る可能性があると言う事。
あと、八極拳は最初の套路から肘技を使いまくっているので、
その時の膝の動きを研究するのも一つの手である。




