106 浸透勁にも効く薬雲南百薬、鉄砂掌にも効く馬油
打ち身、捻挫の特効薬といえば、
劇画『拳児』世代の人間にとっては、雲南百薬。
田英海が蘇崑崙に浸透勁を喰らった時、
『家に帰ったら雲南百薬を飲んでおけ、さもないと三ヶ月は力が出ないぞ』
と言っていた。
また、趙堡鎮で拳児が太極拳の抱虎帰山を食らった時も、
助けられた時に武術の特効薬として雲南百薬を飲まされている。
武術の薬としての雲南百薬は、
片仔廣という名前で売り出されている。
(歴史手には、片仔廣が先に昔あったが、第二次大戦後は雲南百薬の方が有名)
成分、薬効は大体同じ。
(雲南百薬の方は、『仙人の伝説の薬の名前』でそれにあやかっていたらしい)
通常、漢方薬は、煮出して(煎じて?)飲むことで高い効力をだす。
しかし、片仔廣(雲南百薬)は直接飲んで高い効果が出る。
理由は、どうも特殊な『発酵』をさせてあるかららしい。
発酵方法は秘伝とのこと。
発酵が煮出しの代わりになっている訳である。
ネットで見かけた情報なので詳しくは不明。
特徴としては、
炎症止めや切り傷の止血、
たまたま雲南百薬を探して寄った薬屋の店主が、
日本に初めて片仔廣(雲南百薬)を持ち込んだ会社に勤めていたそうで、
聞くと、
西洋薬の消炎剤が、全身に回るのに対して、
片仔廣(雲南百薬)は、選択的に怪我の部分だけを消炎、血止めする。
という特徴があるらしい。
ベトナム戦争で、その存在を知った米軍の間で流行、
中国ではその製法は国家機密になっているとのこと。
ちなみに成分の一つ、麝香がワシントン条約にひっかかるので、
日本の薬局では販売できないとのこと、
主成分は
田七人蔘が85%
蛇胆7%
牛黄5%
麝香3%
田七人蔘は手に入る。
後の三つは、心臓の薬である『救心』の為には特に輸入がきよかされているので、
それと一緒に飲めば良い。
特に不思議な事に、
蛇胆・牛黄・麝香は、
『血の巡りをよくする薬』である
田七自体にも血の巡りを良くする効能がある。
それを師匠に話すと、
師匠「成程、だから武術の口伝では、『武術の怪我には田七人蔘を酒で飲め』と言うのか!」
と納得されてしまった。
この薬、
100グラム一万円であり、高い。
その分万能なのだが、
私には問題があって。
どうもこれ、鼻炎と痔には効かないっぽい。
私は小さい頃から鼻炎と痔持ち。
ネットで症状を比較すると後鼻漏という病気もかかっているっぽい。
(常に鼻水が喉に垂れ流しで、のどの奥がイガイガと炎症状態。)
意外にひどいぞ私の鼻炎。
というよりか、高校時代、ちょっとした喧嘩から鼻骨々折してしまい、
耳鼻科にいったら、
「それより鼻炎がひどすぎる」
と医者にいわれて骨折よりも鼻炎治療を優先されたことが、
如実に物語っているのだが。
(症状なんて比較のしようがなかったからこんなものだと思っていた自分。)
ただ、個人的に、これがまずかったと思う。
完全閉塞していた鼻腔が少し通るようになってしまったため。
今までは『鼻づまり』で悩んでいたところ、
今度は過度の鼻水・くしゃみに悩まされる羽目になった。
薬の話に戻ると、
何かの理由で、私の痔と鼻炎は、片仔廣(雲南百薬)に、
「ターゲットにされない」っぽいのである。
数ヶ月、田七を飲み続けて得た私の経験推測である。
人それぞれだから、効く人もいると思うが、
少なくとも私はだめだった。
(武術で打たれて気分が悪くなった時などは著効を示すのだが)
で、
効果が出ないものは仕方がないと、
他の薬を探す。
以前に普通に医者にかかっていたのだが、処方された薬は合わなかった。
というか、鼻炎に関しては、
『現代の難病』の一つで、なかなか良い手だてが無いらしいことが、ネットで解った。
鼻に水を通す、というのもやったことがある。
効果は実感できた。
だが、これはめっちゃ痛いのであまりやりたくない。
プールで鼻に水が入った思い出がある人はわかるだろうか?
後頭部を鈍器で一撃されたような衝撃と痛みが走る。
試したときは、その痛みすら構わないという症状のひどさだったからやれたが、
市販の鼻炎薬である程度症状が落ち着いている今はやりたくない。
(鼻に水を通した翌日に多量の膿が出たので効くのは確かだが苦痛がひどい)
で、
私に良さそうなのを、見つけた。
『尊馬油』または『馬油』
読んで字の如く、
馬の油。
尊馬油が無添加100パーセントものを指すことが多い。
元横綱・朝青龍が打ち身に馬肉湿布を使っていたが、
今ではスキンケアに使われるのが一般的な馬油だが、
こと、炎症(打ち身・捻挫含む)に関しては、
『劇的な』効果があるとのこと。
思い出した。
うちの田舎(飛騨地方)では馬ではなく、
熊の肉から抽出した『熊の油』(ユーユ?)が一般的だったが、
(比較的、この地方では馬肉よりも熊の肉の方が手に入りやすいための代替品だと思う)
小さい頃、薪ストーブに頭から突っ込んで結構ひどい火傷をした時に、
これを塗られたら、一晩で嘘のように直った覚えがある。
それの本家、が、『馬油』だったのだ。
(自分的には結構驚き、そして納得。)
ネットで調べると、
このての『なんとかの油』は、昔から色々な油が、
色々な治療で使われていることが解る。
インドのアーユルウェータではゴマ油(使用前に一度、高温で油を活性化させるらしい)
地中海ではオリーブオイル。
日本ではガマの油(正体は"我馬の油''つまり馬油らしい)
そして、ひまし油は、『イエスの御手』とまで言われたらしい。
(かなりオーバーだが、奇跡クラスの効果があったという事)
ちなみに、痔について、
『長年放っておいて悪化、更にテキトーな薬を塗ったら余計ひどくなり、
通常の座薬でももう治らなかった、その最悪になった痔が、
ひまし油ぬったら数日で治った』
という報告がネットに挙がっていた。
『イエスの御手を尻の穴に』
とは結構罰当たりな言い回しになるが、
苦しんでいる当人にとっては、
そんなことは言っていられない状態である。
劇画『拳児』で、トニー・譚に鉄砂掌を食らった拳児が、
張仁忠に手当をしてもらった『救命膏』の主成分が、
馬油あたりだったかもしれない。
ちなみに、尊馬油は近くの薬局のハンドクリームの棚に、
75ml 入りで1500円で売っていた。
ちなみに私は小さい頃の体験から、
『熊油』信者になっており、
『馬油』も早く知りたかったと思っている。
当然プラシーボ効果がかなり混じっているかもしれないが、
試してみた。
方法は、
Bスポットという、鼻腔から咽頭へ至る気道の曲がり角に、
馬油を塗布する、というもの。
ちなみに、この『Bスポット療法』、
普通に病院でも行われる治療法なのだが、
この治療法の創始者が、
『万病がこれで治る』と電波発言をしたため、
学会から白い目で見られ、
消えつつある治療法である。
今では行う病院も少ない。
普通に鼻炎に対して有効な治療法である故に、惜しい。
ただ、塗る薬品が塩化亜鉛という『劇薬』であり、
普通の消炎鎮痛と違い、
『火事を燃やし尽くして鎮火させる』消炎法なので、かなり痛い。
今思い返すと、鼻骨々折したときに病院でやられた治療がこれ。
塩化亜鉛は医者でないと手に入らないので、
馬油を、塗布ではなく、鼻腔へ流し込む、吸い込む、という方法を用いる。
喉に入って飲んでも問題なし。
(原料桜肉だし)
ただし、獣臭い。
物凄く。
あまり何度もやりたくない。
結果は、
「完治ではないが、著効、しかもたった二日で」
という、結構驚きの成果が出た。
(このての事を試して、ここまでの成果は初めてかもしれない。)
買い物に近くのスーパーに出かけたら驚いた。
「世の中って、こんなに匂いが溢れているのか」
と思った。
(近眼がいきなり眼鏡をかけた状態が、嗅覚で起こっている)
つか、今までの自分が嗅覚障害だった事に初めて気がついた。
ただ、ここまで嗅覚が戻ると、
自分の職場が老人保健施設ということに心配を感じる。
(オムツ替えの臭いとかかなりひどい)
出来る暇があれば、他の『油療法』も自分を人柱に試してみたいと思う。
ちなみに、ごま油を鼻に通したことがあるが、
面倒で熱しなかったせいなのか、効かなかった。
(こっちは処方を守っていないので効かないとは断言できない)
(※現在は、鼻の方は市販薬のH1ブロッカーで対応している)




