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八月八日⑤

 本橋は自席に着くと、既に出勤していた上司の第三方面主任監督官の斎城に、おはようございますと挨拶した。斎城は机上の端末のディスプレイから目を上げ、「おはよう。暑いわね」と挨拶を返した。

「ええ、本当に」

本橋がそう答えたとき、

「いやー、暑いねー。言っても仕方ないけどさー。なあ、本橋。ハハハハハ」

と、大きな声とともに、第二方面のヒラ監の時任が本橋の向かいの席に鞄をドンと置いた。

「お前、何でスーツの上着持ってきてんだよ。見るだけで暑いよ。あ、三主任おはようございます」

時任は笑いながら頭を下げ、「いやいや、たまらんな」と、扇子を扇ぎながら、向こうに行ってしまった。

 本橋は自席に座ると、ノートパソコンのスイッチを入れた。ふと、いつからパソコン無しに仕事ができない時代になったんだっけと思った。新人の頃、年輩の上司から「昔はワープロ専用機だったもんな」と言われたものだった。

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