XDAYマイナス3日 呉越同舟
ノーザン帝国第二艦隊2109機動部隊指令のロクス・ワーダ少将はスクリーンを見ていた。
オリオンの暗黒星雲の前に、展開するジパング軍は40隻を数えた。
2109機動部隊の倍である。
「攻撃しますか?」
副官が質問する。
「攻撃して勝てないことは無いが、ここは、敵地だ。大統領からも無理をするなといわれている。
ここは友好的に行くしかないだろう。」
オペレーターの方を振り返って叫ぶ。
「回線を開け。司令官と話がしたい。」
「レスター伯、ノーザンの司令官から通信です。」
オペレーターが報告した。
「ふん、奴ら、こちらの数が多いので、戦闘行動を止めたか。よし、こちらにまわせ。」
「これはこれは内務大臣閣下自らのご出陣ですか。私、ノーザン帝国第二艦隊2109機動部隊指令のロクス・ワーダ少将と申します。」
大統領命令により、閣下をお助けするように申し付かってまいりました。」
「これはこれは痛み入る。コーネル大統領に是非ともよろしくお伝えください。
ただし、我々の方も40隻もの戦力をテロリストにあてるつもりです。これだけあれば十二分でしょう」
「確かに、そう思われます。我々は高みの見物でもよろしいでしょうか。」
「どうぞ、ご自由にご覧ください。」
通信が切れた。
「さて、高みの見物と行くか。いくら、へな猪口ジパング軍と言えども1隻の船に40隻で当たれば負けることはあるまい。」
ロクス・ワーダ少将は言った。
「暗黒星雲の天頂方向に移動する」
しかし、ワーダは知らなかった。ローヤルらが自分の艦隊に突っ込んでくることに。




