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俺たちの逆襲Ⅰ・ノーザン帝国の襲撃  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
オリオン作戦

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XDAYマイナス6日 辺境艦隊出動

ジパング軍辺境第210独立艦隊はノーザンとの国境惑星クレセントに配置されていた。


戦艦ノーランドを中心に計十隻、幾多のノーザンとの小競り合いに負けた事は無かった。


ジパングの精鋭部隊である。荒くれた人間が多く、パルミールなどの本星域からは、つまはじきにされたものが多く、左遷等でやってきた


ものも多いが、能力はピカイチだった。


その司令官であるラッセル少将は42歳でジパングの少将の中でも、若手の将校だった。


下士官からのたたき上げだが、この年齢で少将となっており、その戦績はすさまじいの一言だった。


異色の司令官である。


「その後の首都からの指示はまだ無いのか。」

「何も言って来ていません。」

「パルミールは何を考えているんだ。オリオンが侵略されてもいいというのか」

ラッセルは苛立っていた。


キア王子が暗殺されて早10日が過ぎ、自身として何も出来ていなかった。

改革派の中枢のキアと が暗殺されて改革派の行動は事実上、止まっていた。

それも犯人と目されるのがキアが目をかけていたスウとローヤルでは改革派の混乱は言うまでも無かった。


ラッセルとしてはローヤルとスウが暗殺したとは信じられなかった。

キアの遺言もローヤルとスウのことを頼むだった。


権力争いか、抗争に巻き込まれたに違いない。

とは思うのだが、証拠も、今ローヤルらがどこにいるかもわからず、打つ手が無かった。


その時期にノーザン連邦の領空侵犯が明らかになったのだった。

「20隻もの艦隊が、オリオンへ向けて侵攻中か。」

ラッセルは出動するかどうかで悩んでいた。


「何を悩んでいるの?向こう見ずラッセルらしくもない」

後ろから声をかけられて、驚いてラッセルは振り返った。

そこには一人の少女がいた。


「なぜ、どうやってここにもぐりこんだ?」

ラッセルは驚いて聞いた。


オペレーターたちが慌てて、振り返る。

「とろとろしているから、尻を叩きに来たのよ」


生意気なことを言うなと怒鳴りそうになって、ラッセルは口を押さえた。


「?」

子供など、この司令部にいるはずはなかった。


「????」

しかし、何かおかしい。


この子には、威厳があった。


「あなたは誰ですか」

思わずラッセルの言葉が敬語になる。


「向こう見ずラッセルらしくないわね。もっと怒鳴ってくるかと思ったのに。」

クリスは残念そうにいった。

「私は、クリス・マッキンレーよ」


「クリス・マッキンレー?」

ラッセルは知らなかった。


「あなたも知らないの?もう少し、歴史を勉強したら?」

皮肉を言いつつ、クリスは腰に手を当てた。

「ラッセル少将、何をしているの。オリオンがノーザンの攻撃を受けていいわけ」


「本星からの指示がないので動けんのだ」

いらだたしそうにラッセルは言った。


「いつものあなたらしくない。これはジパングの危急存亡のときなのよ。オリオンが占拠されたら、オリオンシステムはどうなるわけ」

クリスは言った。


「命令を待って、国が滅んだらどうしようもないじゃない」


「よし、よく言った。その通りだ」

吹っ切れたようにラッセルは言った。

「全艦隊、出撃準備だ。1時間後にオリオンに向けて出撃する。第二級戦闘配置、緊急出撃用意」

ラッセルは命令した。


「そうよ、よく言ったわラッセル少将。

オリオンから命を伝えます。」

「オリオンからの命令?」

ラッセルは驚いて言った。

「そう、ラッセル少将指揮下の辺境第210独立艦隊に第一級指令を命じます。

直ちにオリオンに向かい、スウおよびローヤルの行動を助けよ。

逆らうものはいかなるものであっても、敵とみなし、鎮圧するように」

「はっ」

威厳に打たれたようにラッセルは少女の前で直立姿勢で命令を受けた。


「頼んだわよ。ラッセル」

そういうとクリスは消えた。

「消えた?」

みんな呆然としてクリスのいた跡を見ていた。


「指令。オリオンからの指示がコンピューターに表示されました。」

オペレーターが振り返って言った。

「先ほどの少女の言ったことが一言一句違わず表示されました。」

「どうなっているかもう一つ良く判らないが、行くしかないだろう。全艦、第一級指令だ。直ちに出撃」


辺境第210独立艦隊は20分後には10隻ともワープに入っていた。

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